市販もそう遠くない? 日産のサプライズは電動SUV…東京モーターショー2019

日産アリア・コンセプト(東京モーターショー2019出品車)
日産アリア・コンセプト(東京モーターショー2019出品車)全 28 枚

東京モーターショー2019のプレスデーにおいて、日産は『アリア・コンセプト(ARIYA concept)』と呼ぶクロスオーバーSUVのコンセプトカーを世界初公開した。これは一般向けに事前の予告はなく、当日会場でお披露目されたものだ。

ボディサイズは全長4600mm×全幅1920mm、そして全高1630mm。エンジンを搭載しないEV(電気自動車)を前提に作られており、モーターは前後それぞれに搭載するツインモーター4WDシステムだと日産は説明する。

EV専用に作られた新型プラットフォームは関係者が「魔法のフライングカーペット」と呼ぶフラットフロアが特徴。インテリアは12.3インチディスプレイをふたつ組み合わせて先進性を印象付けつつ、スイッチなどの数を最小限としてシンプル化。さらにはコンパクト化施した“ミニマムなダッシュボード”や室内空間を最大限に生かす“スリムなシート”が組み込まれ、居住スペースを広げている。

日産はモーターショー開幕と同時に“近い将来の市販車に搭載される技術”として、ツインモーターの4WDシステムや、ふたつの大型ディスプレイを組み合わせたコックピット、そしてスリムなシートを報道陣に公開。それらがこのアリア・コンセプトにしっかり盛り込まれているのもなんとも興味深いところである。

加えて、昨今のコンセプトカーのドアミラーのトレンドはカメラ式だが、このアリア・コンセプトは一般的な鏡のドラミラーを組み合わせているのも気になった部分だ。つまりは、アリアには市販モデルがあり、今回のコンセプトカーはそれを強く示唆したモデルではないだろうか?

日産は2017年11月に発表した中期計画「日産M.O.V.E to 2022」のなかで、クロスオーバータイプのSUVを市場投入すると伝えている。実車を見ていると、『アリア』が近いうちに市販される可能性はかなり高いと思わざるを得ない。

《工藤貴宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る