「Z」がスーパーチャージャーで究極進化!カワサキ「Z H2」は来夏発売か…東京モーターショー2019

カワサキ Z H2(東京モーターショー2019)
カワサキ Z H2(東京モーターショー2019)全 15 枚

1972年から始まるカワサキ「Zシリーズ」の最新究極形は、排気量998ccの水冷並列4気筒エンジンに完全自社製のスーパーチャージャーを積んだモンスターバイク、その名も『Z H2』だ。

最高出力200psを発揮するパワーユニットは川崎重工グループのガスタービンや航空宇宙など様々な事業の技術の結晶であり、どの回転域からでも強烈に加速する圧倒的なパワーを発揮する。

すでに同スーパーチャージャー付きのエンジンを搭載するフルカウルモデル『Ninja H2』や『Ninja H2 SX』をリリース済みだが、『Z H2』では圧倒的な動力性能はそのままに、低中回転域の扱いやすさをより重視した味付けとした。

カワサキ Z H2(東京モーターショー2019)カワサキ Z H2(東京モーターショー2019)
低く構えたクラウチングフォルムの車体は、獲物を狙う猛獣の背中のように盛り上がった燃料タンク(容量19リットル)や、大胆に跳ね上がったテールセクションからなり、絶対的な力感を内包した迫力あるデザイン。これはスーパーネイキッドZシリーズ共通のシルエットだが、スーパーチャージャーのエアインテークダクトを活かした左右非対称デザインとするなど、これまでのZシリーズとは一線を画すフラッグシップに相応しい“凄み”を見る者に強烈に感じさせる。

骨格となるトレリスフレームは『Ninja H2』や『Ninja H2 SX』でも採用するが、新たに専用設計し、街乗りでも乗りやすいよう軽快な操作性を獲得した。

カワサキ Z H2(東京モーターショー2019)カワサキ Z H2(東京モーターショー2019)
電子制御も最新の6軸IMU(慣性計測装置)を採用し、トラクションコントロール、ローンチコントロール、クイックシフター、クルーズコントロールなど機能を充実している。フルカラーTFT液晶のインストゥルメントパネルはスマートフォンとの接続ができ、全方位に隙がない。

カラーはメタリックスパークブラック×メタリックグラファイトグレー×ミラーコートスパークブラック。担当者によると、参考出品としつつも発売濃厚(価格未定)で、2020年の夏までに海外市場へ投入される見込みとのことだ。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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