メルセデスマイバッハ Sクラス に防弾仕様車、強固な保護性能を追求

専用の製造工程で車体構造を強化

530hpのV12ツインターボ搭載

頂点は全長6500mmのプルマン

メルセデスマイバッハ Sクラス の防弾仕様車「S650ガード」と「S650プルマンガード」
メルセデスマイバッハ Sクラス の防弾仕様車「S650ガード」と「S650プルマンガード」全 8 枚

メルセデスベンツは、メルセデスマイバッハ『Sクラス』(Mercedes-Maybach S Class)の防弾仕様車、「S650ガード」の最新モデルを欧州で発表した。

画像:メルセデスマイバッハ Sクラス の防弾仕様車「S650ガード」

メルセデスベンツは90年以上に渡って、防弾対策などを施したリムジンを製作し、各国元首やVIPに納車してきた実績を持つ。1980年以降、歴代『Sクラス』には、防弾仕様車が用意されてきた。メルセデスベンツマイバッハSクラスの防弾仕様車が、S650ガードだ。メルセデスベンツマイバッハSクラスの最上級グレード、「S650」がベースとなる。

専用の製造工程で車体構造を強化

S650ガードの見た目は、通常のメルセデスベンツマイバッハSクラスと変わらない。しかし、その中身にはかなり手が加えられている。厚みを増したガラスの表面は、破片から乗員を保護するために、ポリカーボネートでコーティングされている。それにもかかわらず、非常に優れた可視性を実現した。

ドア、後壁、サイドコンポーネント、ルーフなどに使われるすべての保護部材は、すでに完成した車両にインストールするのではなく、最初から別の生産プロセスでボディシェルに組み込まれる。また、開発プロセス中の広範なテストによって弱点を見つけ出す。そして、専門家によって検証を行い、弱点を解消する。

特殊鋼合金やその他の高強度素材で作られたすべての補強部材は、生産段階でボディシェルとボディパネルの間に組み込まれ、基本構造を強化した。アンダーボディも、特別に開発された装甲部材によって保護されている。これらの結果、S650ガードは、ドイツの防弾性能規格で最高レベルの「VR10」を達成している。

また、すべてのモデルは、爆発物から乗員を効果的に保護する。ルーフ、フロア、ボディサイドは、防弾車両のガイドライン、「ERV 2010」の基準を満たしている。

このほか、煙や刺激ガスの侵入から乗員を保護する緊急時のフレッシュエアシステム、自動消火システム、サイレン、回転灯、無線通信システム、緊急時のスターターバッテリー、簡単に操作できる緊急警報システム、スピーカーとマイク付きの外部通信システム、ランフラットタイヤなどが装備される。メルセデスマイバッハ Sクラス の防弾仕様車「S650プルマンガード」メルセデスマイバッハ Sクラス の防弾仕様車「S650プルマンガード」

530hpのV12ツインターボ搭載

搭載エンジンに変更はない。排気量5980ccのV型12気筒ツインターボエンジンは、最大出力530ps/4900~5300rpm、最大トルク84.6kgm/1900~4000rpmを引き出す。

車両重量の増加に対応して、サスペンション、ブレーキ、アシスタンスシステムなどは、専用仕様となる。これにより、優れた快適性とハンドリング性能を両立するという。

政府や企業などの顧客との間で、詳細な仕様に関する要望を聞く機会が設けられる。このようにして、メルセデスベンツは顧客の特別な要望を考慮に入れ、1台1台異なるソリューションを提案することができるという。

頂点は全長6500mmのプルマン

防弾仕様車の頂点に位置するのが、リムジンのメルセデスマイバッハ「S 650プルマンガード」だ。2つのエグゼクティブシートを標準装備し、このセグメントで最も広い後席足元の空間を実現する。室内は、典型的なプルマンスタイルとなっており、最大4名の乗員が電動格納式パーティションの後ろに、向かい合って座る。

全長はおよそ6500mmで、メルセデスマイバッハSクラスよりも1053mm長い。ホイールベースは、堂々とした4418mmだ。全高は1598mmで、メルセデスベンツSクラスよりも100mm高く、頭上空間にゆとりを持たせている。

《森脇稔》

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