【JNCC 最終戦】アメリカからの刺客と善戦、渡辺学が感じた本場との差

渡辺学
渡辺学全 35 枚

前戦にて、すでにトップクラスAA1のチャンピオンは渡辺学に決定済。

1週間後に控えているISDE(インターナショナルシックスデイズエンデューロ。ポルトガルにて開催)へ挑戦するために渡欧する前日というのに、ファンの期待に応えて渡辺が最終線AAGPへ登場。このAAGPは、例年本場アメリカのGNCCというレースから招待選手が走ることでも有名。ゲストは、今年で4度目の来日になる世界レベルのトップライダー、ジョシュ・ストラング、そしてホンダのアンドリュー・デロングが参戦。

オープニングラップから、この渡辺とジョシュが激しいバトルを繰り広げる展開。GNCCライダーは1周目から思い切り逃げ切り態勢を作っていくのが普通で、スタートで逃がしてしまえば、追いつけかせてもらえるような甘い走りはしない。渡辺は、この最終戦において新型のYZ250FXと、また発売したてのブリヂストンのガミータイヤをチョイス。ガレ場ののぼりでジョシュにアドバンテージを得ようという作戦。

渡辺は、4周目までジョシュに食らいつく走りをみせたものの、「その後一気にペースをあげられてしまいました。翌週のISDEもあるし、そこからはペースを落としました」とのこと。ジョシュも「序盤の渡辺とのレースは、とてもおもしろかった。彼はクレバーで、エキサイティングだ。上りは特に速くて、ガミータイヤのせいかもしれないが、まいったよ」とコメント。タイム上は、ジョシュと渡辺がバトルをしていた5周目までがベストだとのことだ。

もう一人のゲスト、デロングは序盤でマシンにトラブルを抱えてしまい、4番手からの追い上げとなったが、後半には渡辺を刺して2位のゴール。「コースはかなりタフだったけど、いいレースだった」とのこと。来年は、新コースや九州の阿蘇をふくめた充実したシーズンになることが発表済み。このAAGPでAクラスチャンピオンを決めた鈴木涼太もAAへ昇格して、一層賑やかなレースになると見られる。

《稲垣 正倫》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  3. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  4. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  5. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る