メルセデスベンツのEVトラック、実証テストで航続や動力性能を確認 2021年から量産へ

メルセデスベンツ eアクトロス の実証テスト
メルセデスベンツ eアクトロス の実証テスト全 3 枚

メルセデスベンツは11月6日、大型トラックの『アクトロス』のEV、『eアクトロス』(Mercedes-Benz eActros)の1年間に渡る実証テストの第1段階が終了した、と発表した。

画像:メルセデスベンツ eアクトロス の実証テスト

アクトロスは、メルセデスベンツブランドの大型トラックだ。メルセデスベンツは乗用車だけでなく、商用車の分野においても、電動化を加速させている。アクトロスのEVは、eアクトロスと命名された。リアアクスルのホイールハブの近くに2個のモーターを搭載しており、それぞれのモーターが、最大出力171hp、最大トルク49.5kgmを引き出す。

バッテリーは、蓄電容量240kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを2個搭載した1回の充電での航続は、最大200kmの性能を備える。出力150kWの急速チャージャーを利用すれば、バッテリーの充電は2時間で完了する。

メルセデスベンツは、このeアクトロスを2018年秋、ドイツとスイスの顧客に引き渡し、実証テストを開始した。この1年間に渡る実証テストの第1段階が終了している。

実証テストから得られたデータには、積載量や走行ルート、地形に関係なく、eアクトロスの最大200kmの航続が、現実的な数値と確認できたという点がある。都市や高速道路などにおいて、動力性能はディーゼルエンジン搭載のトラックに劣らないことも確認されたという。

また、電動の冷却システムと空調システムは、今年の非常に暑い夏だけでなく、冬の低温でも問題なく機能した。また、回生ブレーキによって、ドライバーがブレーキペダルを操作する必要もほとんどなかったという。

メルセデスベンツは実証テストで得られたデータやノウハウを反映させて、2021年からeアクトロスを量産する計画だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ『CB1000F』早くも受注が1600台超に、年間生産計画5000台…CBオーナーイベント復活も計画
  2. 免許不要で歩道走行可能な新型4輪モビリティ、全幅59cmの「CURIO Q1」初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  3. トヨタ『RAV4』新型、パワーと燃費向上の第5世代ハイブリッド搭載…12月米国発売へ
  4. トヨタ『カムリ』新型に「GT-Sコンセプト」、スポーツセダンの新境地を提示…SEMA 2025
  5. AE86は今いくら?『頭文字D』登場車の市場を分析
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る