マツダ 菖蒲田専務「欧州では受注の6割を占めており日本でも期待」…新エンジンSKYACTIV-Xの生産ラインを初公開

マツダSKYACTIV-Xの生産ライン
マツダSKYACTIV-Xの生産ライン全 4 枚

マツダは11月13日、本社で報道関係者向けに生産技術および工場の見学会を開き、新しい燃焼方式を世界で初めて実用化したガソリンエンジン「SKYACTIV-X」の生産ラインなどを初公開した。

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SKYACTIV-Xは、燃焼の大部分をディーゼルエンジンのように混合気を圧縮着火させ、低温時など一部の条件下だけスパークプラグで点火するもので、マツダはこの燃焼方式を「SPCCI」(火花点火制御圧縮着火)と呼んでいる。高い燃費性能とガソリン、ディーゼル双方のエンジン特性の利点を生かした走りが特徴だ。

マツダは今年、グローバルで発売した新型『マツダ3』に、2.0リットルのSKYACTIV-Xを初搭載しており、すでに欧州で販売を始めた。日本市場向けは12月にマツダ3、さらに新型SUVの『CX-30』には2020年1月に追加投入する計画だ。

新エンジンは、圧縮着火のために圧縮比は16.3と世界のガソリンエンジンではこれまでにない極めて高い設定となっている。また、空気を大量に燃焼室に送り込むため「高応答エアサプライ」と呼ぶスーパーチャジャーを採用している。今回、公開したSKYACTIV-Xの生産ラインは、こうした新エンジンならではの構造でも安定した品質を確保し、また他のガソリンエンジンと混流生産することでコスト低減も追求している。

高圧縮比への対応では、ピストンが最も高い位置になる上死点(ピストントッピング)で、設計通りのポジションにあることを確認する計測装置を開発し、全量での検査を行っている。また、ピストンやシリンダブロックなどで許される誤差の範囲である「公差」もSKYACTIV以前のガソリンエンジンより約50%厳しく設定している。

生産は3本ある本社のエンジン工場の1本で、2.0リットルのガソリンエンジンのSKYACTIV-Gと混流生産している。SKYACTIV-Xの方が工程数が多いため、専用のバイパスラインを設ける一方、本ラインは共通で使えるよう工夫している。現在の生産は日量300台規模となっているが、日本向けなどの発売で今後、増産となる見込みだ。

同日、記者会見した生産担当の菖蒲田清孝専務執行役員は、SKYACTIV-Xの本格投入について「開発の初期段階から開発部門と製造部門が協力し、お客様にしっかりした製品をお届けできるよう取り組んできたので、感慨深い」と述べた。

また、新エンジンは先行販売した欧州では「受注の6割くらいになっており好評いただいている」とし、日本でも「SKYACTIV-Xの価値をご理解いただき、マツダ3やCX-30のほかのバリエーションにも魅力を感じていただける機会になるので、販売増につなげていきたい」と話した。

<協力:マツダ(工場見学会)>

《池原照雄》

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