「日本にスマイルを」フィアット500 が累計輸入5万台…日本最大の輸入港・豊橋で

フィアット500 が累計輸入5万台を達成。写真は5万台目の車両「500 TwinAir Lounge」とFCAジャパンのスタッフ
フィアット500 が累計輸入5万台を達成。写真は5万台目の車両「500 TwinAir Lounge」とFCAジャパンのスタッフ全 15 枚

フィアットの代名詞、『500(チンクエチェント)』と『500C』の日本への累計輸入台数が、導入から12年目で5万台を突破した。11月15日、愛知県豊橋港に陸揚げされ、FCAジャパン新車整備センターに搬入された記念すべき5万台目の500が、報道陣に公開された。

陸揚げされた記念すべき5万台目の500は、ホワイトカラーの「TwinAir Lounge」。まさに「the 500」ともいうべき仕様だ。

フィアット500 が累計輸入5万台を達成。写真は5万台目の車両「500 TwinAir Lounge」フィアット500 が累計輸入5万台を達成。写真は5万台目の車両「500 TwinAir Lounge」
「フィアット500」は、現行モデルで3代目。2007年の登場以来、世界100か国以上で210万台超を販売。欧州Aセグメント(コンパクトカークラス)のベストセラーとなっている。1936年に登場した初代、1957年の2代目と小型で丸く可愛らしい姿が愛され、そのデザインやコンセプトは3代目にも受け継がれている。

500の日本導入は2008年。以来、毎年およそ4000台を販売し続けている。ロングセラーの秘訣は、唯一無二のデザイン、そして数多くの限定車や特別仕様車の設定によって常に新鮮な話題を提供し続けていることにある。直近でも9月に、フィアット120周年を記念した『500 120th タキシード』を発売したばかり。

また、購入者の女性比率が高いのも大きな特徴だ。フィアットブランド全体での話だが、2005年に15%だった女性比率が2018年では62%にも達したという。FCAジャパンでは女性を応援するプロジェクト#ciaoDonnaをはじめ、様々な女性向けのマーケティングやイベントを実施しているが、こうした取り組みと商品力が奏功した結果だろう。

2008年からのフィアット500/500Cの販売台数2008年からのフィアット500/500Cの販売台数
5万台目の500がお披露目された豊橋港では、ファットのほかにもFCAジャパンが取り使うジープ、アルファロメオ、アバルトの4ブランドを陸揚げし、日本の法規に合わせて整備、全国のディーラーへ配送している。また、他社ブランドではフォルクスワーゲンやアウディ、プジョーやシトロエンなどの受け入れもこの豊橋港が担っている。まさに輸入車の玄関口と言っていい。

この日のお披露目に出席した豊橋市の産業部長・稲田浩三氏は、「豊橋港は年間20万台の輸入車を陸揚げする、日本最大の輸入港。フィアットとの関わりは2011年からだが、500の可愛らしいデザインで、豊橋のイメージもグッと上がることに期待している。ファッション性と機能性、新しいコラボで新しい価値を生んでいることに感銘を受ける。もっと広めて、日本にスマイルを、もっとファッショナブルにしていってほしい」と語った。

500の2019年の販売台数は10月末時点で3722台。4650台で過去最高だった2014年の販売台数に迫る勢いだという。12月6日に公開される映画『ルパン三世 THE FIRST』でのコラボレーションも準備中だといい、12年目のフィアット500はまだまだ話題に事欠かなそうだ。

豊橋のFCAジャパン新車整備センターに並んだフィアット500。図らずもイタリアンカラーだ豊橋のFCAジャパン新車整備センターに並んだフィアット500。図らずもイタリアンカラーだ

協力 FCAジャパン

《宮崎壮人》

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