アウディ A8 新型に頂点、571馬力の S8 新型…ロサンゼルスモーターショー2019で発表へ

スポーティな専用の内外装

48Vマイルドハイブリッド

サスペンションが路面の凹凸を先読み

アウディ S8 新型
アウディ S8 新型全 7 枚

アウディは、11月20日に米国で開幕するロサンゼルスモーターショー2019において、新型『S8』(Audi S8)を初公開すると発表した。

新型S8は、新型アウディ『A8』をベースに開発された高性能グレードだ。アウディは新型『S6 セダン』、新型『S6アバント』、新型『S7スポーツバック』など、最新Sモデルに関して、欧州仕様車にはディーゼルエンジンを搭載する戦略を進めてきた。しかし、新型S8では、グローバル市場でガソリンエンジンを搭載する。

スポーティな専用の内外装

内外装は、アウディの「S」モデルらしく、スポーティな演出が施される。エクステリアでは、フロントグリル、フロントバンパー、サイドシル、ドアミラーなどに、専用の装飾が施される。アルミホイールは、最大で21インチが装着できる。リアには、ツインエグゾーストが装備された。

インテリアは、「アウディデザインセレクション」のパステルシルバーを含む9つの色から選択できる。トリムには、カーボンファイバーやマットアルミを使用する。スポーツシートは、「Valcona」と「Unikat」の両レザーが選択可能。デジタルコクピットの「アウディバーチャルコックピット」の最新版を標準装備する。Sモデルの専用グラフィックレイアウトを採用し、12.3インチのディスプレイや、アウディのMMIナビゲーションを採用している。アウディ S8 新型アウディ S8 新型

48Vマイルドハイブリッド

新型S8のパワートレインは、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボ「TFSI」エンジンだ。最大出力は571ps、最大トルクは81.6kgmを引き出す。駆動方式は4WDの「クワトロ」だ。動力性能は、0~100km/h加速を3.8秒で駆け抜け、最高速は250km/hでリミッターが作動する。

新型S8には、48Vのマイルドハイブリッドを採用した。48ボルトの電源システム、BAS(ベルト駆動式オルタネータースターター)、リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、走行中にエンジンを休止させ、惰性走行で燃費を稼ぐ。エンジンのスタート/ストップ機能も、幅広い走行条件で作動する。減速時には、BASがエネルギーを回生する。アウディによると、マイルドハイブリッドの効果により、実走行で100kmあたり最大0.8リットルの燃料消費を削減するという。気筒休止システムも搭載する。

サスペンションやブレーキなど、足回りは強化されている。ドライバーは、アウディドライブセレクトの5種類のモードを切り替えることができる。ダイナミックオールホイールステアリングも標準装備されている。アウディ S8 新型アウディ S8 新型

サスペンションが路面の凹凸を先読み

新型S8には、「AIアクティブサスペンション」を標準装備する。これは、レーザースキャナーやカメラセンサーを用い、路面の凹凸を先読みすることで、サスペンションストロークをアクティブ制御するシステムだ。四輪それぞれに電動式アクチュエーターとコントロールアームが連結されており、48Vバッテリーを電源として、直接的にサスペンションストロークを操作する。その結果、ロールやピッチをアクティブに制御する。アウディによると、ラグジュアリーセダンに相応しい滑らかでフラットな乗り心地から、スポーティセダンのようなキビキビした身のこなしまでを実現するという。

このフルアクティブの電動機械式サスペンションシステムは、ドライバーの設定と走行条件に応じて、各輪の制御を行う。ロールやピッチなどの車両の姿勢変化は、電動式アクチュエーター(モーター)によって、アクティブかつ最適に制御される。このシステムは、48Vの車両電源システムからパワーを供給され、「アウディドライブセレクト」のモード選択に応じて、ラグジュアリーセダンの滑らかな乗り心地から、スポーツカーのようなロール感の少ない引き締まったハンドリングまで、幅広い走行特性を追求している。

また、AIアクティブサスペンションには、アクティブセーフティ機能が備わる。側面衝突が避けられないとセンサーシステムが判断した場合、ボディ片側を80mm持ち上げることで、衝撃を強固なサイドシルで受け止めることができ、キャビン変形と乗員への負荷を大幅に軽減する。

このシステムは、「アウディプレセンス360°システム」と連携したものだ。25km/h以上の速度で側面からの衝突が避けられない場合には、アクティブサスペンションは衝撃を受ける側のボディを最大80mm持ち上げる。その結果、相手の車両はボディの最も強度の高い部分、つまりサイドシルとフロア構造に衝突することになり、ボディを持ち上げない場合と比較して、キャビンの変形と乗員の胸部や腹部にかかる負荷を最大50%も軽減することが可能になる、としている。

《森脇稔》

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