アウディ RS4アバント がポリスカーに変身…エッセンモーターショー2019

エッセンモーターショー恒例のポリスカー仕様

アウディのトップチューナーのアプトが開発

2.9リットルV6ツインターボは530hpに強化

アプト・スポーツラインのアウディRS4アバントのポリス仕様
アプト・スポーツラインのアウディRS4アバントのポリス仕様全 23 枚

アプト・スポーツライン(ABT Sportsline)は、エッセンモーターショー2019において、新型アウディ『RS4アバント』(Audi A4 RS4 Avant)のポリスカー仕様を初公開した。

エッセンモーターショーは、米国のSEMAショー、日本のオートサロンと並んで、世界三大カスタマイズカーショーに位置づけられる。

エッセンモーターショー恒例のポリスカー仕様

新型アウディRS4アバントのポリスカー仕様は、実際に警察がパトロールに使用する車ではない。ドイツ政府とVDAT(ドイツチューニングカー協会)が共同で行う「合法チューニングPRキャンペーン」のために製作された1台だ。

エッセンモーターショーは2004年から「TUNE IT! SAFE!」と題したキャンペーンを展開している。「違法チューニングは愛車を壊す可能性があるし、交通安全上、とても危険なのでやめましょう」との趣旨だ。このキャンペーンを、ドイツ警察と連邦交通省が全面的にバックアップしている。

このキャンペーンに賛同したドイツの有名チューナーが、毎年個性的なポリスカーを製作している。2005年はポルシェ『911ターボ』のテックアート仕様、2006年はメルセデスベンツ『CLS55AMG』のブラバス仕様、2007年はスマート『フォーツーカブリオ』のブラバス仕様とブラバスが続き、2008年はフォルクスワーゲン『シロッコ』、2009年はBMW『1シリーズクーペ』、2010年はMINIのEV、『MINI E』、2011年はアウディ『R8』、2012年は新型メルセデスベンツ『Aクラス』、2013年はBMW『4シリーズクーペ』が、2014年はBMW『X4』がポリスカーの素材に選ばれた。2015年は、GMのシボレー『コルベット』をポリスカー仕様に変身させた。アプト・スポーツラインのアウディRS4アバントのポリス仕様アプト・スポーツラインのアウディRS4アバントのポリス仕様

アウディのトップチューナーのアプトが開発

そして2019年は、新型アウディRS4アバントを、アプト・スポーツラインがポリスカー仕様にカスタマイズした。アプト・スポーツラインは、ドイツに本拠を置き、アウディとフォルクスワーゲンのトップチューナーとして知られる存在だ。アウディと協力し、世界最高峰のEVレース、「フォーミュラE」にも参戦している。

アプト『RS4-R』と命名されたカスタマイズモデルは、シルバーとブルーのツートンボディが特長だ。これは、ドイツのポリスカーをイメージしたもの。ルーフやフロントグリルには、フラッシュライトが追加された。

カーボンファイバー製のボディキットは、フロントリップスポイラー、ディフューザー、サイドシルで構成される。足元には、ハンコック製タイヤに21インチホイールを組み合わせた。サスペンションも強化されている。アプト・スポーツラインのアウディRS4アバントのポリス仕様アプト・スポーツラインのアウディRS4アバントのポリス仕様

2.9リットルV6ツインターボは530hpに強化

最新のRS4アバントには、直噴2.9リットルV型6気筒ガソリン「TFSI」ツインターボエンジンを搭載する。最大出力は450hp、最大トルクは61.2kgmで、最大トルクは1900~5000rpmの幅広い領域で、発生し続ける特性とした。

トランスミッションは8速「ティプロトニック」だ。駆動方式は4WDの「クワトロ」。0~100km/h加速4.1秒、最高速250km/h(リミッター作動)の優れた性能を備える。オプションの「RSダイナミックパッケージ」では、最高速が280km/hに引き上げられる。

アプトRS4-Rでは、このエンジンに「パワーS」と呼ばれるパフォーマンスアップグレードを施した。ウォータークーラーやエアインテークを追加。4本出しのエグゾーストシステムは、102mmのカーボン製パイプとした。

これらの吸排気系のチューニングによって、最大出力はプラス80hpの530hpを獲得した。最大トルクはプラス9.2kgmの70.4kgmに引き上げられている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型スバル『フォレスター』のエキゾーストをアップデート! ブリッツ「ニュルスペック・カスタムエディション」発売
  2. 【BMW R1300RT 試乗】200km/hクルーズの快適さは、もはや飛行機レベル…佐川健太郎
  3. 車中泊のトレンドに変化あり? 乗用車ベースが伸びてくる可能性…キャンピングカーランキング 6月
  4. 著しい高速度で走行中に死亡事故、運転者に実刑を命じる
  5. 「1秒で着脱できる」バイク用インカム『H6』が新発売! 高音質で快適ツーリング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る