【アウディ A1スポーツバック 新型試乗】やさしくてかわいいだけのコンパクトカーではない…岩貞るみこ

アウディ A1スポーツバック 新型
アウディ A1スポーツバック 新型全 17 枚

アウディのなかでも、一番小さい『A1』である。ただし、車内は広い。横幅は1740mmなので3ナンバーなのだが、ただ、数字以上に車内が広く感じるのは水平ラインを活かしたデザインと、内側の立体的な構造を上手に操った妙といえる。それになにより、質感が高く上品なところがアウディらしさ。女ゴコロをとらえるわけである。

屋根の部分をブラックにすることで、ぐっと重心を下げ、躍動感がにじみでたスタイル。さらに、ボンネットフードの部分に入れた個性的なラインが作る、気の強さを押し出したフェイスマスク。やさしくてかわいいだけのコンパクトカーではないことを、全身を使って表現している。

アウディ A1スポーツバック 新型アウディ A1スポーツバック 新型
ただ、止まっている姿は、本当に小さい。駐車スペースに停めたあとふり返ると、これがさっきまでいた、あのゆったりとした車内のA1か?と、びっくりするくらいのちっちゃさである。全長4040mmは、正真正銘のコンパクトカーなのだ。

ハンドリングは、極めてシャープ。特に、センターからの切りはじめ(まっすぐからのハンドルの回し始め)に対する反応が早く感じられ、どきっとするくらい気持ちいい。全長が短いコンパクトカーならではの俊敏さで、ワインディングでは、右に左にと軽快に駆け抜けていく。では、高速道路では安定感がないのかというと、これが同じクルマかと思うほど高速も走りやすいのだから、ありがたくて拝みたいくらいだ。

アウディ A1スポーツバック 新型アウディ A1スポーツバック 新型
高速走行時は、セットオプションとして装着できるアクティブレーンアシストがいい仕事をする。車線内を走るようアシストしてくれるのだが、ハンドリングの反応のよさがここでも効いていて、小気味よくハンドルの角度を修正してくれる。

小さいクルマというと、やさしくておだやかで自己主張しない……と油断していると痛い目にあう。A1スポーツバックは、走りたくてうずうずしているやんちゃなクルマなのである。

アウディ A1スポーツバック 新型アウディ A1スポーツバック 新型

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、ノンフィクション作家として子どもたちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「ハチ公物語」「しっぽをなくしたイルカ」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。最新刊は「法律がわかる!桃太郎こども裁判」(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 1回あたり300円、10分で施工できる凄技コーティング、洗車機との相性も抜群『CCウォーターゴールド』が選ばれる理由PR
  2. タイヤブランドGTラジアルよりオールシーズンタイヤ「4シーズンズ」発売
  3. アルファロメオ『ステルヴィオ』後継モデルは、大容量バッテリー搭載で航続700km実現か
  4. マツダ、電動SUVをサプライズ公開、コンセプトモデル『創 ARATA』とは…北京モーターショー2023
  5. これまでの日産車とは全く違う!? しかもPHEV!な『エヴォ・コンセプト』…北京モーターショー2024
  6. ニュルブルクリンクで試験中を捕捉!! トヨタ・スープラの最高峰「GRMN」
  7. ホンダ ヴェゼル 改良新型、純正アクセサリーで“自分らしさ”を表現する
  8. ホンダ『イエ GTコンセプト』が初公開、4ドアクーぺEVで中国トレンドに真っ向勝負…北京モーターショー2024
  9. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  10. 疲れ知らずのドライビング体験!シート交換がもたらす快適性の秘密~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る