
「今回、デモカーを黒のスープラに選んだのは、このスープラが複雑な面構成でできているクルマだから、あえて黒を選び、そこにマッチするホイールを仕立てていった」と話すのは、レイズ ボルクレーシング企画開発部長でクリエイティブプロデューサーの山口浩司執行役員。
このスープラに履かせた新色のボルクレーシングG025については、「ダイヤモンドカットしてブルークリアを打ち込んでいるので、見る角度でブルーの輝きとブラックの陰影が変わってくる。そんな立体的な色の楽しみ方も含ませている。塗膜を均一にコントロールしているあたりも、実際に見て触れて確かめてみて」と話していた。

◆純正品と同等の静粛性を実現させたVMFシリーズ

「このVMFシリーズは、デザイン性に加えて、NVH(騒音・振動・ハーシュネス)を追求しているモデル」と話すのは、レイズVERSUS企画開発課 小角祐貴課長。
「プロトタイプ版は今までのボルクレーシングと同じ作り方で製造している。製品版は、デザイン性やリムの形状を進化させることで、静粛性を高めた。それを叩いてみて音の響きかたを体験できるコーナーを作っています」
「静粛性をうたうレクサス『LS』の純正ホイールなどをよくみると、鍛造ホイールなのに重くてすごく静か。この静粛性は、リムの形状や厚みにこだわって実現させている。そこでVMFシリーズは、軽いうえに静粛性は純正と同等以上をめざして開発しました」(小角課長)

NVHを追求した VMF C-01 は、そのデザイン性とマッチングも確認できる。前述のレイズブース最前面に置いたデモカー4台のうち、黄色いマクラーレンに履かせたホイールが、まさに VMF C-01 だ。