理経の車両開発用VR、実車確認で1日かかるところが30分に…オートモーティブワールド2020

理経(オートモーティブワールド2020)
理経(オートモーティブワールド2020)全 3 枚

VR空間でクルマを開発する技術をスバルなどに提供している理経は、バーチャルメカニクスとCarSimで共同でオートモーティブワールド2020に出展した。同社はゲームエンジン UnrealEngine4 を使った車両開発用VR空間を紹介。「1日かかる走行パターンを30分で確認できる」と伝えた。

同社が提供するVR空間を使った車両開発プロセスは、「実車で5~6パターンを1日かけて取得していた項目を、VR空間で確認することで同等データを30分で取得できる」という。そのチェック項目とは、高速道路の分岐・合流、レーンキープ(LKAS)、追従クルーズ(ACC)、車内空間の表示HMI開発、実験環境からしぼられる対歩行者むけ開発シーンなど。

ここで連携しているのが、バーチャルメカニクスと Atlatec の技術。バーチャルメカニクスからは、CarSimというシミュレーションソフトを採用。車両モデル、路面モデル、ドライバモデルの3つのモデルから車両運動をシミュレーションできるソフト。

Atlatec は、路面モデルのデータ作成で連携。高精度位置情報をはじめ、路面の勾配・カント・ガードレール、路肩や標識といった周辺情報なども座標データで保持しながらVR空間をつくってくれる。

同社は、「車両と路面の詳細モデルがあれば、VR空間で撮影時・測定時の再現のほか、時間や天候なども任意に設定してシミュレーションできる。夜間で雨天という状況で路面はどう見えるか、降雪後の朝の凍結路面と昼間の新雪が積もったときではどう違うかを、VRシミュレーションで確認できる」と来場者に伝えていた。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スイスポ最終モデルの完全進化形! BLITZが手掛けた“走りと快適”の完熟セットアップPR
  2. これが最後のガソリンエンジンか!? BMW『X5 M』が歴代最強の700馬力オーバーに
  3. 月額500円、新型ドライブレコーダー付き自動車保険 東京海上日動が2026年1月に発売
  4. 新型ハイパーカー『オーロラ』、外観デザイン確定…1850馬力ハイブリッド搭載
  5. 名車「964型ポルシェ 911」を最新の姿に甦らせる、シンガーが最新レストア作品披露へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る