メルセデスベンツ傘下のスマートは1月25日、『EQフォーツー』(Smart EQ fortwo)の改良新型を、欧州市場で発売すると発表した。
メルセデスベンツは、電動車に特化した新ブランドとして、「EQ」を立ち上げた。2018年春、スイスで開催されたジュネーブモーターショー2018では、スマートの市販モデルに初めてEQの名前が冠され、EQフォーツーが発表されている。
コンセプトカーのイメージで表情一新
改良新型では引き続き、クーペとカブリオの2ボディをラインナップする。スマート「forease」や「forease +」など、最新のコンセプトカーのイメージを、フロントマスクに反映。新デザインのフロントグリルとヘッドライトで、表情を一新する。リアはテールランプを新デザインとした。
スマート EQ フォーツー・カブリオ 改良新型フロントの3つの大きなアクティブLEDエレメントは、特長的な光のグラフィックを可能にする。スモールランプとメインビームに加えて、ウインカーとしても機能する。オプションのフルLEDヘッドランプは、車両のロックを解除した後、ウェルカムモードでドライバーを迎えてくれる。
8インチのタッチスクリーン
スマート EQ フォーツー・クーペ 改良新型インテリアは、スマートの「UXコンセプト」を再デザインした。収納スペースを拡張し、利便性を引き上げる。セレクターレバーの前に大型の収納コンパートメントを配置し、ローラーカバーで開閉を行う。大型のスマートフォンも収納できる。この新しい収納コンパートメントには、取り外し可能なデュアルカップホルダーを採用しており、コーヒーカップを2個収納することができる。
インフォテインメントシステムは、スマートフォンとの連携を強化し、車内でもユーザーに、デジタル環境を提供する。8インチのタッチスクリーンを装備し、アップグレードにより、直感的なソリューションを手に入れることができる。スマートフォンのソフトウェアの更新で、新しいアプリが利用可能になるとすぐに、スマートの車載インフォテインメントにも反映される。
スマート EQ フォーツー・カブリオ 改良新型「スマートEQコントロールアプリ」は、ドライバーのスマートフォンにモビリティをもたらすものだ。車両の状態を遠隔で把握することができる。ドライバーは、車外にいながら、車両の航続とバッテリーの充電レベルを常に把握し、ドライブ計画が立てられる。また、アプリを介して、乗車前に車内の空調を作動させ、快適な室内空間を実現することも可能だ。
1回の充電での航続は最大159km
スマート EQ フォーツー・クーペ 改良新型改良新型EQフォーツーは、引き続き車体のリアにモーターを搭載する。最大出力は82hp、最大トルクは16.3kgmを引き出す。0~100km/h加速は11.6秒(カブリオは11.9秒)、最高速は130km/hの性能を備えている。
ダイムラーの子会社が開発・生産するリチウムイオンバッテリーの蓄電容量は17.6kWh。1回の充電での航続は、最大159km(カブリオは157km。いずれもNEDC:新欧州サイクル)とした。充電は230ボルトソケットを利用して、およそ3時間30分。急速充電機能を備えたオプションの出力22kWチャージャーを利用すれば、およそ40分でバッテリー容量の80%が充電できる。
スマート EQ フォーツー・カブリオ 改良新型