MINI ハッチバック のEV、『クーパーSE』…2020年3月欧州発売へ

モーターは最大出力184hp

航続を延ばすグリーン+モード

EV専用のデジタルディスプレイ

MINI クーパーSE
MINI クーパーSE全 17 枚

MINIは、MINI『ハッチバック』のEV、MINI『クーパーSE』(MINI Cooper SE)を2020年3月、欧州市場で発売すると発表した。すでに、全世界で10万人が、購入に関心を寄せているという。

MINIは2017年、市販EVを示唆したコンセプトカーとして、MINI『エレクトリックコンセプト』を初公開した。同車は、MINIハッチバックベースのEVで、将来の市販EVを提案した1台だった。

その市販モデルが、MINIクーパーSEだ。MINIシリーズに使われる「クーパーS」に、EVを示す「E」を組み合わせたネーミングとなる。

モーターは最大出力184hp

電気モーターは、フロントのボンネット内に搭載。パワーエレクトロニクスやトランスミッションと一体のコンパクト設計とした。最大出力は184hp、最大トルクは27.5kgmを引き出す。0~60km/h加速は3.9秒、0~100km/h加速は7.3秒の性能を発揮する。最高速はリミッターにより、150km/hに制限される。MINI クーパーSEMINI クーパーSE

高電圧バッテリーは、12個のモジュールを持つリチウムイオン。蓄電容量は32.6kWhで、車両の床下にT字型にレイアウトされる。1回の充電での航続は、最大で270kmを確保。充電は、出力11kWのチャージャーを使って3時間半だ。出力50kWの急速充電ステーションなら、35分でバッテリーの80%の容量を充電できる。

航続を延ばすグリーン+モード

ドライブモードは、トグルバーの右側にあるスイッチで選択。4種類のドライブモードを用意した。スポーツモードでは、ステアリング特性がよりダイレクトとなり、ドライブシステムのレスポンスが向上する。グリーン+モードでは、航続を延ばすために、ヒーター、エアコン、シートヒーターなど、快適機能が制限または無効になる。

加減速は、アクセルペダルのみのワンペダルで行える。ドライバーがアクセルから足を離すと、すぐに車両は減速する。電気モーターが発電機の機能を果たし、運動エネルギーを電力に変換し、この電力を高電圧バッテリーに蓄える。MINI クーパーSEMINI クーパーSE

EV専用のデジタルディスプレイ

外観は、フロントグリルやドアミラー、テールゲートなどに、EVであることを示す黄色いアクセントを施した。フロントグリルは、エンジン冷却性に配慮する必要がないEVのため、閉じたデザインに。LEDヘッドランプを標準装備している。

ステアリングホイールの奥には、専用のブラックパネルデザインの5.5インチカラースクリーンを標準装備した。このフルデジタルスクリーンの中央には、速度を数字で表示。ドライブモードに応じて、スピードバンドが赤、白、緑のライトリングで表示される。

デジタルディスプレイには、バッテリーの充電レベル、ドライブモード、運転支援システムの状態などの情報が表示される。さらに、航続や駆動システム、外気温、交通標識認識、矢印によるナビゲーションなども表示される。

「MINI コネクテッド」サービスには、ナビゲーションシステムなどが含まれている。ナビゲーションマップには、充電レベルに応じた航続を表示することができる。ルート案内が開始されると、最短ルートが表示されるほか、電力消費を最小限に抑えるグリーンルートも提案される。

また、「eDrive」スクリーンには、現在のエネルギーの流れと航続に関する情報を表示。さらに、快適機能を無効にしたり回復力を高めたりするなど、航続を伸ばす方法を提示する。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型スバル『フォレスター』のエキゾーストをアップデート! ブリッツ「ニュルスペック・カスタムエディション」発売
  2. 【BMW R1300RT 試乗】200km/hクルーズの快適さは、もはや飛行機レベル…佐川健太郎
  3. 車中泊のトレンドに変化あり? 乗用車ベースが伸びてくる可能性…キャンピングカーランキング 6月
  4. 著しい高速度で走行中に死亡事故、運転者に実刑を命じる
  5. 「1秒で着脱できる」バイク用インカム『H6』が新発売! 高音質で快適ツーリング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る