五感をフル活用して『ここちよさ』を体験出来るイベント---ホンダ フィット 新型開発

五感をフル活用して『ここちよさ』を体験出来るイベント---ホンダ フィット 新型開発
五感をフル活用して『ここちよさ』を体験出来るイベント---ホンダ フィット 新型開発全 13 枚

ホンダ(本田技研工業)は、東京の「Hondaウエルカムプラザ青山」にて、2月13日~3月14日の期間中、「ここちよさってなんだろう?」をテーマにした体験型イベント「ここちよさ展」を開催する。

このイベントには、視覚、聴覚、嗅覚、触覚の各ブースがあり、多種多様な写真、音、香り、素材が用意されている。体験者はそれらを触ったり、聴いたりしながら、自分にとって一番心地よいものを選択し、その選択結果をもとに、潜在的に感じている気分や、心地よい暮らしのヒントやアイテムなどを発見できる。体験の終わりには、得られた選択結果から、今の気分にぴったりな心地よい飲み物が提供され、味覚を楽しむことができる。
このような潜在的なニーズの調査をする方法は、新型『フィット』の開発でも活用されているとのこと。

2月12日、「ここちよさ展」開催に先立ち、プレスイベントが行われた。まずステージでは、今回のイベントに携わった本田技術研究所オートモービルセンター新型FIT CMFデザイナー落合愛弓氏、本田技研工業ブランド・コミュニケーション本部広報部・坂実沙子氏によるトークセッションが開催された。

冒頭に坂氏が、「ここちよさ展」開催までの経緯について語った。「2月14日に発売される4代目フィットのコンセプトは『ここちよさ』だ。そんな心地よさについて、車に関心がない方に興味を持ってもらうために、何をしたらいいかを考えていたところ、開発責任者がフィットの開発には『人研究の成果を生かした』ということと、『触り心地にこだわった』と説明していたことをヒントにした」。

本田技研工業株式会社 ブランド・コミュニケーション本部広報部・坂実沙子氏。本田技研工業株式会社 ブランド・コミュニケーション本部広報部・坂実沙子氏。

「新しいフィットのコンセプトは、人研究の中でも『潜在ニーズ調査』というものを使って心地よさというコンセプトにたどり着いている。これがすごく面白い調査方法で、幾つかの画像を見てその画像の選択によって本人が気付いていない潜在的なニーズを探り出すという手法だ。これを体感してもらえば自分で気付いていないニーズや不満に、気がついてもらえて面白いのではないか、と考えた」

イベント終了後、坂氏はイベント開催を思いついた時期について伺うと、「イベント開催のきっかけとなった時期は昨年の秋ごろ」と答えた。

株式会社本田技術研究所 オートモービルセンター 新型FIT CMFデザイナー・落合愛弓氏。株式会社本田技術研究所 オートモービルセンター 新型FIT CMFデザイナー・落合愛弓氏。

「開発責任者・田中が媒体のインタビューを受けた際に、今回のフィットは『人研究』を生かして開発をしていると答えていて、その内容がとても面白かったということ。そして4代目フィットは触り心地にかなりこだわって開発されているので、このふたつを体験してもらうイベントができれば、とても面白いのではないかと考えた。時代的に体験価値が重要だと言われているので、流れに乗ってイベントを企画したと思われるかもしれないが、ホンダには創業からずっと続けている研究があって、それを体験していただきたいというバックグラウンドがあることを知ってほしい」

イベントでは落合氏がこの企画の趣旨について、「私たちは車を作っているので、車を見てほしいということもあるが、来ていただいた方一人一人が、主役になってもらう事を第一に考えて展示を作った。それは私たちの車作りでも言えることで、乗っていただくお客様が主役になるように、生活に寄り添ったプロダクトをいかに作れるかが大事。今回のイベントも、来ていただいた方が主役になって体験できるイベントになっているので、体験を楽しんでもらいたい」と述べた。

聴覚のブースでは、頭上に指向性スピーカーが設置され、サウンドヒーリング協会が監修した、日本国内や海外で採集された音が聞こえてくる。5種類用意されているので心地よい音を選択する。聴覚のブースでは、頭上に指向性スピーカーが設置され、サウンドヒーリング協会が監修した、日本国内や海外で採集された音が聞こえてくる。5種類用意されているので心地よい音を選択する。

そして落合氏は新型フィットと、このイベントとの繋がりについて、「様々な機能を持った車という機能性価値から、感性価値の追求に変化をさせたのが今回発売される新型フィットだ。そのキーワードでもある感性価値を体験していただくのが今回のイベントだ。ただ感性というと難しいように聞こえるかもしれないが、『楽しい』とか『気持ちいい』とか、ふだんの生活で当たり前のように感じている事を、改めて体感できるように作っていく作業なので、感じるまでのプロセスを体験いただける展示になっている」と語った。

落合氏は、「現在はデジタル化が進み、スマートホンやパソコンで何でも調べられる時代だが、自分の感覚でいいなと思うものを選んでいく体験は、すごく面白いし発見があることだと思う。そして感性価値というのは正解がない。来ていただいた方によって答えが違うので、何が優れているということではなく、違いを楽しんだり、新しい発見を楽しんでもらえればうれしい」と述べた。

何の音かはわからないようになっている。何の音かはわからないようになっている。

そして坂氏は、「ホンダは様々な人研究をしている。皆さまの生活をもっと豊かにしたいということで続けているが、その中のひとつを今回のイベントで体験していただける。このイベントで自分では思っていなかったような潜在欲求を見つけていただけるとうれしい。私も体験してみると、新しい気づきがあった。もともと海が好きなので視覚のブースでは海の写真にひかれるかと思っていたが、実際に体験すると違ったものに心地よさを感じていたりと意外な部分を発見できた。皆さんも実際に体験して、潜在欲求を確かめてもらいたい」とイベントを締めくくった。

さらに坂氏はイベント後、「フィットは今まで様々な潜在ニーズにこたえてきた車で、初代については、コンパクトカーは安かろう悪かろうというネガティブイメージを覆し、車内空間が狭いというイメージも打ち破った。そして先代モデルまでで、ほとんどの市場ニーズにこたえてきた。だがニーズというものはもっとあるのではないかという、潜在的な部分を解き明かすために、今回は人研究を生かして導き出している。人研究によって導き出された『ここちよさ』をたくさんの人たちに知ってもらいたい」と、言葉を重ねた。

カードを開くと音の正体がわかる。カードを開くと音の正体がわかる。

《関口敬文》

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