高齢ドライバーの認知機能低下、疑いがある人ほど古いクルマを所有 ADK調べ

高齢者ドライバー(イメージ)
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ADKクリエイティブ・ワンは、毎年実施しているドライバー定点調査「EX-Drivers」で、認知機能の低下状況と高齢ドライバーの運転傾向や意識、所持している車の種類などを調査した。

調査はクルマ保有者および未保有購入予定者を対象に2019年10月、インターネットアンケートで実施。65歳以上の対象者には、運転時の身体機能や認知機能の低下、疾病の有無等に関する23個の設問に回答してもらい、2689名のデータを得た。

認知機能チェック23項目の回答を集計し、「危険群」「MCI(軽度認知障害)の恐れ」「正常」の3つに分類した結果、「危険群」は6.1%、「MCIの恐れ」は15.2%、あわせて2割以上という結果となった。

また、高齢者ドライバーに近々、免許返納を検討しているかを尋ねたところ、「危険群」は17%、「MCI(軽度認知障害)の恐れ」が7%、「正常」が4%、高齢者全体では5%となった。しかし、認知機能検査で「認知症のおそれがある(第一分類)」でも、医師から認知症だと診断されなければ運転し続けたい人は15%。交通が不便なエリアの居住者ほど、免許返納に慎重な結果となった。

最近1年のヒヤリハット経験については、「周囲のクルマ・自転車・歩行者が見えなかった」が23%でトップ。以下、「ギヤの入れ間違え」(4%)、「ハンドルの操作ミス」(3%)、「アクセルとブレーキの踏み間違え」(1%)、「逆走」(1%)が続いた。

また、保有車の年式について調査したところ、高齢ドライバーの40.9%が2011年式以前という結果に。分類別では、「危険群」50.6%、「MCIの恐れ」45.1%、「正常」39.4%。危険群、MCIの疑いがある人ほど、長い年数同じ車・「低年式」の車に乗り続けていることがわかった。

《纐纈敏也@DAYS》

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