コロナの影響さらに…INDYCARは3~4月レースなし、WRCにも延期が発生、フォーミュラEはシーズンを中断

エアロスクリーン初年度の2020年インディカー・シリーズは、3~4月のレース開催がなくなることに(写真は今年2月の合同テスト時)。
エアロスクリーン初年度の2020年インディカー・シリーズは、3~4月のレース開催がなくなることに(写真は今年2月の合同テスト時)。全 8 枚

新型コロナウイルス問題のモータースポーツへの影響、その広がりが止まらない。ここでは日本時間3月13日深夜~14日未明時点での、インディカー・シリーズ(INDYCAR)、世界ラリー選手権(WRC)、フォーミュラEに関する変更情報を中心にまとめる。

インディカーはセント・ピーターズバーグ(米フロリダ州)での“2020年シーズン開幕戦”がレース当該週を迎えていたわけだが、現地12日の段階で、走行日程を14~15日の2日間に絞り、無観客レースとして開催することが発表されていた(既報)。しかし、現地13日になって「3~4月はレースを行なわない」方針が新たにアナウンスされることに。

3月にはセント・ピーターズバーグ戦が、4月には第2~4戦となる3レースがアメリカ各地で予定されていたが、これらをキャンセルするという声明内容なので、シリーズ全レース数が当初予定の17から13に減るのだろうか(今季レース数に関する明確な表記は確認されていない)。

現段階では5月9日決勝予定のインディアナポリス“ロードコース”におけるレースが今季初戦になり、そのまま同地にてシリーズ最大舞台の第104回インディ500(オーバル戦、5月24日決勝予定)へと突入、つまり“インディ月間からの開幕”というかたちになる。

なお、アメリカではNASCARについても無観客開催とした複数のイベントが結局、当初日程では開催されないことになる変化が生じている(こちらの扱いは「延期」)。

WRCは今週末、2020年シーズンの第3戦をメキシコにて開催中だ(日本時間13日深夜の段階で競技進行中、最終日は現地15日の予定)。しかしながら次戦にあたるアルゼンチン戦が4月23~26日の開催を延期することになった。延期開催の期日等は未定。

今季のWRCは当初全14戦の日程だったが、年が明けてからコロナ問題ではない要因によってチリ戦が外れ、全13戦となっている(その際にアルゼンチン戦の日程が1週、微動していた)。今回のアルゼンチン戦延期により、現段階でメキシコの次のラウンドは5月21~24日のポルトガル戦ということに。

そして既に3月~6月前半の5レース中3レースが延期扱いになっていたフォーミュラEは、2019/2020シーズンを一時的に中断すると発表。4月パリ戦と5月ソウル戦の当初日程もカレンダーから外れる格好になり、これで計5レースが当初日程での開催をしないことになった。

日本時間3月14日未明の時点でフォーミュラE公式サイトの2019/2020シーズンカレンダーには、既に終了した5レースと、6月後半~7月に開催予定の4レース(ベルリン~ニューヨーク~ロンドン2連戦)がラウンド数(Rd.)を伴って記載されている。残り4レースの表記がRd.6~9、現実的には“今季はこれで全部”となりそうな気配も見え隠れする。

国内のモータースポーツ関連インフラに目を向けると、鈴鹿サーキットとツインリンクもてぎを運営するモビリティランドが、それぞれの一部施設における臨時休園措置を当面、3月22日まで延長すると発表した。鈴鹿はモートピア(サーキットチャレンジャー含む)、もてぎはモトパーク・ハローウッズ・Honda Collection Hallが対象。再開日については社会状況を注視した上で、あらためて告知される(鈴鹿ともてぎの国際レーシングコースやホテル等は、一部内容を変更するなどして営業継続中)。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る