【マツダ CX-30 新型試乗】これ、街乗りで使えるSUVですよ…岩貞るみこ

マツダ CX-30
マツダ CX-30全 8 枚

全長4395mm。伸びやかに見えるデザインとは裏腹に、実際はきゅっとまとまったサイズである。全高は1540mmと、立体駐車場対応だ。SUV=大きい=使いにくそうという、運転苦手系な人が尻込みをしているとしたら、声を大きくして言おう。これ、街乗りで使えるSUVですよと。

都心部を視野の中心に据えたマツダ『CX-30』のインテリアは、黒を基調にした色気がある。このところのマツダは、外観だけでなく内装の雰囲気の出し方と使いやすさのバランスがとてもいい。

マツダ CX-30マツダ CX-30
それよりもさらに評価したいのは、ドラポジのとりやすさ。SUVらしく座面が高くて見晴らしがいいことに加え、座った時にハンドルが無理なくくるっとまわせたり、ペダルの位置がしっくりきたりと、街中でちょこちょこ走る機会の多い人には本当にありがたい。

ただ、一度、エンジンをかけて走り始めると、一気にSUVらしいワイルド臭が香り立つ。

まず、音。今回のエンジンは、1.8リットルのディーゼルターボだったため、ディーゼル独特の音が車内に入り込む。そして振動。足を置いた床の下からアスファルト路面にある凹凸がリアルに伝わってくる。ワイルドな雰囲気むんむんである。

マツダ CX-30マツダ CX-30
音と振動の車内への入り込みは、もう少し遮断して欲しかったなというのが正直なところ。だってこのスタイルとインテリアなんだもの。

とはいえ、ディーゼルエンジンのトルク感、ストレスのない加速感は、これまた代えがたい。街中でちょいっと加速したいときの気持ちよさといったらないのだ。ガソリンエンジンにして音の静かさをとるか、やんちゃな音はあきらめてこの加速っぷりをとるか、ものすごく悩むところ。罪作りなクルマである。

マツダ CX-30マツダ CX-30

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、ノンフィクション作家として子どもたちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  4. 「内装は100点満点」フランス生まれの新型プレミアムハッチ『DS N°4』にSNS注目!「いい、凄くいい」の声
  5. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る