新車のキーをドローンで、顧客とディーラー従業員の無接触を実現…吉利汽車の新型コロナウイルス対策[動画]

新車のキーをドローンで届ける吉利汽車の新サービス
新車のキーをドローンで届ける吉利汽車の新サービス全 1 枚

中国の吉利汽車(Geely Auto)は3月23日、新型コロナウイルス対策(SARS-CoV-2)として、ドローンで新車のキーを顧客に届けるサービスを開始すると発表した。

中国の自動車大手の浙江吉利控股集団の子会社が吉利汽車だ。浙江吉利控股集団は2010年、ボルボカーズを傘下に収めた。2017年には英国のスポーツカーメーカー、ロータスカーズも傘下に収めるなど、拡大路線を歩んでいる。また、浙江吉利控股集団は2018年2月、ダイムラーの全株式の9.69%を取得し、筆頭株主になった。ダイムラーとの間で折半出資による合弁会社を設立し、次期スマートのEVを共同開発することも決まっている。

吉利汽車のこのサービスは、顧客とディーラーの従業員が直接対面することなく、新車を納車するのが狙いだ。積車に載せられた新車は、顧客の自宅や職場に届けられた後、ドローンを使用して、車両のキーを玄関先やバルコニーにいる顧客に手渡す。吉利汽車によると、顧客とディーラー従業員が接近することのない、無接触のプロセスを実現するという。

また、新車は完全にオンラインでの注文となる。同社は、独自のオンライン販売システムを立ち上げており、車両の仕様の変更、ローンや自動車保険を含めた新車購入に関するすべての手続きが、ネット上で行えるワンストップソリューションを構築している。

このオンラインプラットフォームは2月に開始されて以来、1万人を超える顧客が新車を注文し、支払いを行っている。さらに11万人のユーザーが、新車購入に関心を寄せているという。

すべての吉利汽車の新車は、顧客が安全で健康的なカーライフを送れるように、納車前のイオン化をはじめ、ディーラーによって徹底的に消毒されている。また、健康な車を開発するという取り組みの一環として、2月には抗菌フィルターを搭載した最初の市販車、ジーリー『ICON』を発売している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  2. スバル初の小型クロスオーバーEV『アンチャーテッド』正式発表、2026年発売へ
  3. 大成建設、高速走行中の給電に成功、EV向け「無線給電道路」の実証実験で[新聞ウォッチ]
  4. 車内すっきり! ワンタッチでCarPlayがワイヤレスに、「OTTOCAST MINI」発売
  5. エブリイ&ハイゼットオーナー必見! 最新便利アイテムをレビュー[特選カーアクセサリー名鑑]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る