アメリカ海軍、病院船を出動…ロサンゼルスとニューヨーク[フォトレボート]

米海軍病院船マーシー(3月23日、サンディエゴ)
米海軍病院船マーシー(3月23日、サンディエゴ)全 43 枚

アメリカ海軍は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、保有する2隻の病院船を1隻ずつ、西海岸と東海岸に派遣した。ウイルスに感染していない疾病者の診療にあたる。「マーシー」(艦番号:T-AH 19)が3月27日にロサンゼルスに、「コンフォート」(艦番号:T-AH 20)が3月29日にニューヨークに入港した。

アメリカ海軍は2隻のマーシー級病院船を保有している。マーシー級病院船は手術室12室、病床1000床を備えるほか、デジタルX線撮影・透視設備、研究室、薬局、眼科研究室、CATスキャンなどをもつ。また大型軍用ヘリコプターが発着できるヘリポートもある。乗組員は最大配置で、民間人が71名と、海軍の医療関係者など1200名までが乗船する。通常は少数の乗組員でメンテナンスされており、5日間でフル装備出港が可能だ。

これらの病院船は、サンクレメンテ級タンカーを改造して作られた。動力はボイラー2缶をもち、ギアード蒸気タービンで推進軸1軸を回す。出力は2万4500HP、速力は17.5ノット(32.4km/h)だ。船の全長は272.6m、全幅は32m、満載排水量は6万9360米トン、メートル法換算で7万0473.1トンとなっている。

就役はネームシップのマーシーが1986年、コンフォートが1987年。現在、マーシーは西海岸サンディエゴ(カリフォルニア州)に、コンフォートは東海岸ノーフォーク(ヴァージニア州)に配備されている。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る