VWとPSAとジャガー・ランドローバー、3Dプリンターでフェイスシールド生産…新型コロナ対策を支援

3Dプリントでフェイスシールドを生産するフォルクスワーゲングループ
3Dプリントでフェイスシールドを生産するフォルクスワーゲングループ全 6 枚

VWはグループ総動員でフェイスシールドを生産

フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は4月2日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)と戦う医療従事者向けに、3Dプリントによるフェイスシールドの生産を開始した、と発表した。

フォルクスワーゲングループは、顔全体を保護する透明なフェイスシールドを生産している。最高の衛生基準を確保するために、フェイスシールドを生産する従業員は、手袋とマスクを着用する。

フェイスシールドは、フォルクスワーゲングループのドイツ・ヴォルフスブルクとインゴルシュタットの3Dプリントセンターだけでなく、アウディ、ベントレー、ブガッティ、MANトラック&バス、ポルシェ、フォルクスワーゲングループコンポーネント、フォルクスワーゲンモータースポーツなどの工場でも、生産を行っている。 グループは現在、50基を超える3Dプリンターを使用している。

PSAグループはフェイスシールド用コンポーネントを生産

PSAグループ(PSA Group)は4月2日、新型コロナウイルスの感染者と接触する医療チームを保護するために、フェイスシールド用のコンポーネントの生産をブラジルで3Dプリンターを活用して開始した。PSAグループが生産するフェイスシールドは、公衆衛生当局に寄付される。

PSAグループのノウハウは、すべてのレベルで投入され、現地のイニシアチブもサポートする。フェイスシールドの生産など、新型コロナウイルスと戦う医療従事者向けの支援は、ほとんどの場合、ニーズに応じて子会社のイニシアチブで実行される。

ジャガー・ランドローバーのフェイスバイザーは再利用可能

ジャガー・ランドローバー(Jaguar Land Rover)は4月2日、新型コロナウイルスと戦う医療従事者を支援するために、3Dプリントの専門知識を活用して、フェイスシールドのバイザーの生産を開始すると発表した。

保護バイザーは、特別に設計されたクリーンエリアで、ジャガー・ランドローバーの4人の従業員によって組み立てられる。完成したバイザーが汚染のリスクがないことを確実にするために、厳格なプロセスを経て出荷される。

新型コロナウイルスと戦う最前線の医療従事者には、フェイスシールドなどの保護具が不足している。多くの医療従事者は不快な機器を長時間着用し、防護服も着用せずに対応している。

フェイスバイザーは再利用できるように設計されており、簡単に分解して洗浄できる。ジャガー・ランドローバーは、より幅広いコンピューターや3Dプリンターの設計など、医療従事者を支援する取り組みを引き続き実行する、としている。

《森脇稔》

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