札沼線廃止区間、一部の線路はトロッコの体験施設に活用か?…閉鎖作業が始まる

立入禁止の柵が立てられた浦臼町内の旧札的駅。
立入禁止の柵が立てられた浦臼町内の旧札的駅。全 6 枚

JR北海道札沼線北海道医療大学~新十津川間47.6kmが5月7日、鉄道事業法上の廃止日を迎えた。

同線は当初、5月6日が運行最終日とされていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、4月15日にこれを4月24日に変更し、4月27日に沿線向けのラストラン列車を運行するとされたが、緊急事態宣言の全国への発出が決まった4月16日には急遽、翌4月17日に再変更、沿線向けのラストランも中止とされた。これにより、4月17日の新十津川10時発石狩当別行き5426Dがラストランとなり、その後は5月6日まで全列車が運休し、廃止日を迎えた。

2014年4月に廃止された岩手県のJR東日本岩泉線(茂市~岩泉)のように、自然災害などで休止となり、後に廃止となる例は過去にいくつもあったが、新型感染症の蔓延を理由に運行最終日を2度変更された末に、休止から廃止されたのは北海道医療大学~新十津川間が初となった。

5月6日に鉄道路線としての最終日を静かに迎えた同区間では、日付を跨いでからさっそく線路閉鎖作業が始まり、立入禁止用の柵設置や駅名標・駅名板の撤去、駅の閉鎖といった作業が進められている。

廃止後の鉄道用地は沿線に無償で譲渡されることになっているが、その活用方法は現時点で明らかにされていない。終点の新十津川駅周辺では、施設を撤去して農地に活用することが検討されているという報道があるが、一方で、石狩月形駅周辺では、線路を活用してトロッコの体験乗車を行なうことが検討されているという。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型マツダ『CX-5』発表に「先代よりマッチョ」「今風になった」など反響! 注目はサイズとインテリア
  2. スバル初の小型EVクロスオーバー『アンチャーテッド』、7月17日発表へ
  3. レクサスの新境地を開くか...『ES』に「スポーツクロス」導入の噂
  4. 何が変わる? 国交省が自動車整備の「事業規制」を見直し…知っておくべき7項目
  5. 話題の特定小型原付『ウォンキー』にマットホワイト追加! 大容量バッテリーも選択可能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る