マセラティの新型スーパーカー『MC20』、最新プロトタイプの画像…故スターリング・モスに敬意

(手前から)マセラティMC20プロトタイプ、250F、エルドラド
(手前から)マセラティMC20プロトタイプ、250F、エルドラド全 20 枚

マセラティは5月13日、現在開発を進めている新型スーパーカー、『MC20』(Maserati MC20)の最新プロトタイプの画像を公開した。MC20は、4月12日に90歳で亡くなった元F1ドライバーのスターリング・モス氏に敬意を表した車だという。

画像:マセラティ MC20 の最新プロトタイプ

MC20の「MC」とは、マセラティ・コルセ=マセラティ・レーシングを意味する。「20」は2020年を指し、マセラティの歴史の新しい始まりを意味している。

またMC20は、2004年に発表された『MC12』に続くマセラティのスーパーカーとなる。マセラティはこのMC12で2004年、37年ぶりにレースに復帰した。MC12は2004年から2010年にかけて、FIA GT選手権で22勝し、コンストラクターズチャンピオン、ドライバーズチャンピオン、チームチャンピオンを合計で14回獲得している。

1956年F1モナコGP、モスがポールtoウィン

MC20のプロトタイプが発表された5月13日は、マセラティ「250F」に乗るモスが1956年のF1モナコGPで勝利を収めた日だ。スタートからフィニッシュまでの100周を、モスはいちどもトップを譲ることなく走り抜けた。

モスはしばしば250Fを“お気に入り”と語っていた。1956年と57年、モスは250Fでグランプリに参戦し、いずれもシーズン2位で、モスは後に“無冠の帝王”と呼ばれることになる。56年と57年に王者となったのはいずれもファン・マヌエル・ファンジオで、57年は同じマセラティ250Fに乗っていた。

1958年にモスがデビューさせた“エルドラド”

プロトタイプはカモフラージュに覆われているが、MC20のデザインは1958年、モスがモンツァで走らせたシングルシーター、マセラティ「420/M/58“エルドラド”」からの引用があるという。

マセラティ・エルドラドは、モータースポーツの世界とは関係ないブランドにスポンサーされた、欧州初のレーシングマシンだ。エルドラドは、国際自動車連盟が割り当てたナショナルカラーではなく、パートナー企業のカラーリングが施されていた。これによってモータースポーツは、新たな支援者に門戸を開くことになった。

マセラティは、エルドラド・アイスクリーム・カンパニーのオーナー、ジーノ・ザネッティの命を受けて、レーシングマシンを製作した。自身のブランドを国際的にプロモーションしたいと考えたザネッティは、モンツァで開催される「トロフェオ・デイ・ドゥエ・モンディ(ふたつの世界のレース)に参戦するためのシングルシーターの製作を、マセラティに依頼したのだ。

マセラティが製作した420/M/58、シャシーナンバー4203の車体は、イタリアンレッドではなく、エルドラドのコーポレートカラーで塗装された。側面には企業名が記され、ノーズ中央とリヤフィン左右側面には、笑顔のカウボーイのイラストが描かれた。サイドには、レーシングレッドで「Italia」と入れられた。

MC20にはマセラティ自社開発の新エンジンを搭載

現在、開発が進められているMC20の中央には、新しいエンジンが搭載されている。革新的な燃焼システムを備えたこの新しいパワートレインは、開発から組み上げに至るまで、全てがマセラティで行われ、今後開発されていくマセラティモデルに搭載されるエンジンファミリーの第一弾になるという。

なお、最新のプロトタイプは今後、公道やサーキットでテスト走行を行う。路上でのテストデータは、マセラティ・イノベーション・ラボにある最先端のドライビング・シミュレーターからの数値と統合され、数々の調整を経て、最終的なボディワークと機構を備えたプロトタイプへと仕上げられていく予定だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 次期トヨタ『GRスープラ』はハンマーヘッド顔に!? 450ps級ハイブリッドで2027年登場の可能性
  2. ホンダ23車種、ガソリンが漏れるおそれ…6月掲載のリコール記事まとめ
  3. スズキ『カプチーノ』復活の可能性!…軽規格を維持、FRレイアウトも継承か
  4. トヨタ『ライズ』次期型はRAV4デザインか⁉…6月のスクープ記事ベスト5
  5. ホンダ23車種・3364台をリコール 低圧燃料ポンプ交換作業に不備
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. ◆終了◆6/25 次のステップを模索する中国自動車メーカーの戦略を俯瞰する
  2. ボッシュ日本、2025年度の売上高4600億円で4年連続最高記録を更新…ADAS・SDV強化が成長を牽引
  3. BMW工場にヒューマノイド「Figure 03」導入…フィジカルAIで全身協調制御
  4. BYD12万人の技術力と日本市場への本気度、補助金逆風下「ラッコ」の戦略とは…BYD Auto Japan 東福寺厚樹 代表取締役社長[インタビュー]
  5. バックミラーは「銀座4丁目」だった…電子ミラー最大手「ジェンテックス」が握る車内センシングの主導権
ランキングをもっと見る