ZFの電動アクスル、2階建てEVバス37台に搭載…英ロンドン

ZFの電動アクスルを搭載する英国ロンドンの2階建てEVバス
ZFの電動アクスルを搭載する英国ロンドンの2階建てEVバス全 2 枚

ZFは5月25日、電動ポータルアクスルの「AxTrax AVE」が、新たに英国ロンドンのEVバス37台に搭載されると発表した。

AxTrax AVEには、ZFのインテグレーテッド・クローズ・トゥ・ザ・ホイールコンセプトを採用する。2012年に発表されて以来、世界中の都市部を走る低床バスを中心に採用されている。この電動ドライブアクスルは、シリーズハイブリッド車や、バッテリー、燃料電池または架線を使用したハイブリッド車、リチウムイオン電池で駆動するEV、燃料電池車など、幅広い用途に活用できる。

許容軸重は13トン、合計出力は250kWだ。それぞれ最大出力125kW、最大トルク11000Nmを発生する2基の水冷非同期モーターが、都市内における走行ニーズに対応する。高いレベルの効率性能を実現し、電気での航続距離を最大限にするため、ZFはAxTrax AVEをインバーターや駆動制御システムと一体設計している。

AxTrax AVEは、動力の伝達に従来型のユニットやユニバーサルジョイントシャフトが不要なため、デザインや室内設計の自由度が増すメリットがある。コンパクトなデザインが、パッケージングの面でもメリットをもたらすのだ。自動車メーカーは、たとえば座席や立席のスペースを追加したり、乗降口の段差をなくしたり、通路を完全にフラットにすることができるようになるという。

ZFのこのAxTrax AVEが、新たに英国ロンドンのバス37台に搭載される。ロンドンのバス事業者のタワートランジットが、英国のバスメーカーのオプターレに37台の『メトロデッカー EV』を注文した。赤い2階建てバスのEV版は、ZFの電動ポータルアクスル、AxTrax AVEによって駆動される、としている。

《森脇稔》

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