産総研と日立が開発した移動体データ形式が国際標準に…混雑緩和などに活用

移動データに関する国際標準と適用事例
移動データに関する国際標準と適用事例全 3 枚
産業技術総合研究所人工知能研究センターと日立製作所は6月2日、人や自動車などの移動体の位置情報の時間変化を表す移動体データ形式「MF-JSON形式」が地理空間情報の国際標準化団に提案し、国際標準仕様として採択されたと発表した。

自動運転や防災、公衆衛生対策などで、人や自動車などの移動データの流通・共有が重要視されているものの、統一的なデータ形式がなかったため、異なるシステム間での円滑なデータ連携を図る方法が求められていた。

産総研と日立は、移動体の位置情報の流通・利活用を促進するための標準化活動を推進してきた。今回、既存のデータ交換形式の問題点を改善、簡潔に記述でき、ウェブ環境で利用しやすいデータ形式を用いたMF-JSON形式を提案し、国際標準仕様として採択され、6月に公開された。

MF-JSON形式により、GPSからの人流データや、道路交通渋滞情報、洪水浸水区域の拡大、自動車の走行などの動的な地理空間情報が記述することが可能となる。多様な移動体情報をより高精度に共有できるため、さまざまな業界における人やモノの移動データの普及や利活用拡大が期待されるとしている。

今後、自動運転や移動ロボット、ドローンなどの安全・安心な移動の支援に加え、工場・倉庫の作業員の作業改善、公共施設・駅構内の混雑緩和などにおける移動データの時空間パターン分析のサービスインタフェースに関する国際標準化を図る。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 「動画を観る」もっとも良い方法とは? トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車の場合は?[車内エンタメ最新事情]
  3. メルセデスベンツ『GLC』新型、インテリア先行公開…史上最大39.1インチディスプレイ採用
  4. 「みんなガソリン車が欲しいんだよ…」フィアットの新コンパクト『グランデパンダ』、6速MT登場に日本のファンも反応
  5. 【スズキ GSX250R 試乗】ハンドリングは「小さなハヤブサ」!? 250ccらしからぬ独自の存在感…伊丹孝裕
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る