フィアット 500 新型、ハッチバックを欧州発表…カブリオに続く第2のボディ

ハッチバック専用のルーフスポイラー

新開発の「UConnect 5」インフォテインメントシステム

1回の充電での航続は最大320km

フィアット 500 ハッチバック 新型
フィアット 500 ハッチバック 新型全 22 枚

フィアットは6月8日、新型『500』(Fiat 500)の「ハッチバック」を欧州で発表した。オープンバージョンの「カブリオ」に続いて、新型500の第2のボディバリエーションとなる。

画像:フィアット 500 ハッチバック 新型

ハッチバック専用のルーフスポイラー

新型500のハッチバックでは、カブリオのキャンバストップの代わりに、クローズドルーフを採用する。ハッチバック専用のルーフスポイラーが装着された。フィアットによると、ハッチバックにはエアロダイナミクスと航続を改善するために、専用のボディを開発しているという。

テールゲートには、曲面デザインを採用した。ナンバープレートの上側パネルには、特長的なクロームスラットが配された。さらに上側には、新しいFIATのロゴをレイアウトする。テールゲートの水平ラインが、ワイド感を強調している。

フロントはカブリオ同様、垂直に切り落とされており、流れるようなシルエットではなく、路面を掴むような安定感を演出し、全体でダイナミックな印象が強調されている。新型では、モジュラー設計を採用することで、楕円形ヘッドライトはボンネット部分に「まつ毛」として備えられている。アイコンともいえる丸型ヘッドライトは、やや楕円度を増した。ドアハンドルは完全にフラットになり、電気的にロックを解除する機構を備える。フィアット 500 ハッチバック 新型フィアット 500 ハッチバック 新型

新開発の「UConnect 5」インフォテインメントシステム

インテリアは、室内の各要素を効率的に配置して、端正なシンプルさ、各要素の美しさ、視覚的な明快さを表現した。幅広くスレンダーなダッシュボードを採用する。フロントシート中央には、モジュラー式の収納スペースが設置された。ショルダールームやレッグスペースは拡大され、フラットなフロアを持つ車体は、リチウムイオンバッテリーを搭載しても荷室容量に影響はなく、先代と同じ容量を確保した。

ボタンの数はより少なくなった。「Seaqual」ヤーンを張り地に使ったシートを用意する。これは海洋から回収したプラスチック素材をリサイクルして作った繊維だ。本革ではなくエコレザーを使用したトリムもある。

コネクティビティ面では、新開発の「UConnect 5」インフォテインメントシステムを搭載する。7インチTFTディスプレイ、ラジオ、10.25インチのタッチスクリーンを備えたナビゲーション、デジタルオーディオ放送、ワイヤレス のApple「CarPlay」とグーグル「Android Auto」、「Telematics Box」モジュールなども採用している。フィアット 500 ハッチバック 新型フィアット 500 ハッチバック 新型

1回の充電での航続は最大320km

新型フィアット500のハッチバックにも、カブリオと同じEVパワートレインを搭載する。モーターは最大出力118hpを引き出す。動力性能は、0~50km/h加速が3.1秒、0~100km/h加速が9.0秒だ。最高速は150km/hでリミッターが作動する。

バッテリーは、蓄電容量42kWhのリチウムイオン。1回の充電での航続は、WLTPサイクルで最大320kmを確保する。新型には、出力85kWの高速充電システムが搭載されている。50kmを走行するのに必要な電力を充電するのに、5分で済むという。また、急速充電器を利用すれば、35分でバッテリー容量の80%を充電できる。車両の後部右側にある「コンボ2」ソケットは、AC充電とDC充電の両方に対応している。

新型には3種類の走行モードがある。「ノーマル」、「レンジ」、「シェルパ」を、運転スタイルに合わせて切り替える。このうち、シェルパモードはEVパワートレインを最適化し、最高速を80km/hに制限するなどして、バッテリーの電力消費を最小限に抑える。このモードでは、エアコンやシートヒーターも作動しない。

レンジモードは、ワンペダル走行を可能にする。このモードを選択することにより、アクセルペダルだけで走行できる。アクセルペダルから足を放すと、強めの回生ブレーキが作動する。

《森脇稔》

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