ランドローバー レンジローバー、48Vマイルドハイブリッドを欧州で拡大…ディーゼルに

全車種に電動パワートレインを設定する戦略の一環

直6ディーゼルは最大トルク71.4kgm

最大8デバイスが車内で使える4G Wi-Fi接続機能

ランドローバー・レンジローバー
ランドローバー・レンジローバー全 10 枚
ランドローバーは7月15日、『レンジローバー』(Land Rover Range Rover)の欧州仕様車に、ディーゼルエンジン+48Vマイルドハイブリッド車を設定すると発表した。

◆全車種に電動パワートレインを設定する戦略の一環

ランドローバーは2017年秋、2020年以降に全車種に電動パワートレインを設定すると発表した。パワートレインに、EVをはじめ、プラグインハイブリッド車(PHV)、ハイブリッド車(マイルドハイブリッドを含む)を用意していく計画だ。レンジローバーのマイルドハイブリッドは、この計画に沿って登場したモデルとなる。

レンジローバーの48Vマイルドハイブリッドパワートレインは従来、欧州ではガソリンエンジンのみに用意されていた。今回、ディーゼルエンジンとの組み合わせが実現している。

◆直6ディーゼルは最大トルク71.4kgm

ジャガー・ランドローバーが開発したエンジンは、3.0リットル直列6気筒ディーゼル「インジニウム」だ。ジャガー・ランドローバーのモジュラーアルミエンジンアーキテクチャをベースにした新しい直6ディーゼルエンジンは、前世代よりもスムーズで洗練されており、48Vマイルドハイブリッドテクノロジーを採用して、厳しいグローバル排出ガス基準に適合させている。

この直6ディーゼルエンジンは、減速時のエネルギーを48Vのバッテリーに蓄え、加速時にモーターに電力を供給し、加速のアシストを行う。このディーゼルは、出力特性が3種類用意される。「D250」グレードは最大出力249ps、最大トルク61.2kgm。「D300」グレードは最大出力300ps、最大トルク66.3kgmで、0~100km/h加速7.4秒。「D350」グレードは最大出力350ps、最大トルク71.4kgmで、0~100km/h加速7.1秒の性能を備えている。

48Vマイルドハイブリッドを採用したレンジローバーのディーゼルエンジン搭載車は、WLTPテストサイクルで燃費11.6km/リットル、CO2排出量225g/kmの環境性能を実現する。ランドローバーは、新しいフラッグシップディーゼルエンジンは、6気筒設計ならではの効率と重量で、従来のV8ディーゼルよりも優れた性能を発揮するという。

◆最大8デバイスが車内で使える4G Wi-Fi接続機能

スマートフォンのアプリを 「Touch Pro Duo 」のタッチスクリーンで操作できるAppleの「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」を標準装備した。エグゼクティブクラスのシートと、最大8デバイスが車内で使える4G Wi-Fi接続機能も備える。長時間のドライブでも、リモートワーキングやエンターテイメントゾーンとして機能するという。

また、マイナスイオンを発生させ、常に車内空間を快適にするイオン空気洗浄テクノロジーとして、「ナノイー」を採用する。PM2.5フィルターを使用し、キャビン内の有害な粒子をろ過し、空気の質を向上させる。

このPM2.5システムは、インフォテインメントシステムの「Purify」ボタンで作動する。これにより、再循環が開始され、空気を浄化し、健康に有害な2.5マイクロm以下の小さな粒子を除去する。

先進運転支援システム(ADAS)では、車線逸脱警告、緊急ブレーキ、スピードリミッター付きのクルーズコントロールが全車に標準装備される。オプションで、アダプティブクルーズコントロールも選択できる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  4. 日産、2025年の「NISMO Festival」中止…「例年通りの開催が難しいと判断」
  5. ルノー日産三菱、仏ドゥエー工場でEV共同プロジェクト推進…次期『エクリプス クロス』開発・生産へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る