日産の“後席うっかり子ども置き去り防止”装置、日本導入で問題は?

日産ローグ新型(北米市場向け2021年型)
日産ローグ新型(北米市場向け2021年型)全 11 枚
日産自動車(Nissan)の米国部門の北米日産は7月10日、後席にうっかり子どもを置き去りにしないための安全装備の設定を、『キックス』など3車種に拡大展開し、合計12車種に採用すると発表した。

この安全装備は、「リアドアアラートシステム」と呼ばれるものだ。走行する前に後部ドアが開閉されていて、走行終了後に後部ドアが再び開かれていない場合、イグニッションがオフになった段階で、インパネ内のディスプレイに警告メッセージを表示する。それでも後部ドア開閉されず、ドライバーが車両から離れた場合、自動的にクラクションが鳴らされて、ドライバーに後部座席を確認するよう促す。子どもだけでなく、買い物やペットの置き去り防止にも有効だ。

同時期に日本導入されたキックスに、このリアドアアラートシステムは装備されなかった。日産自動車日本マーケティング本部の小木曽宏行チーフマーケティングマネージャーは、オンラインプレゼンテーションのQ&Aセッションで、「日本市場では需要はない」と答えた。メーカーがカタログに載せるためにはいろいろな課題があることは予想できるが、「日本への導入にあたって技術的な障害はない」とも述べた。

やはり最近モデルチェンジしたSUVの『ローグ』にもリアドアアラートシステムは標準設定された。新型ローグは、先代が日本市場の『エクストレイル』と兄弟車だったことから、日本の次期エクストレイルとも兄弟車になるのではないかと噂されている。

日本でリアドアアラートシステムに需要がないとはいうものの、こういう装備が市場に認知されていないからかもしれないし、暑い季節になると件数は少ないながら悲惨な置き去り事故が毎年発生している。次期エクストレイルからリアドアアラートシステムが設定、ということになれば評判になるだろう……。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 【プジョー 3008 新型試乗】全身鋼のような硬さに満ち溢れる。これが新時代のプジョーか…中村孝仁
  3. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  4. メルセデスベンツ初のEVワゴン、CLAシューティングブレーク新型…IAAモビリティ2025
  5. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る