ポールスターのEV、グーグルの新OSを世界初搭載…今夏欧州発売

グーグルのサービスが車内で利用可能

最大出力408hpのツインモーター

パイロットアシストが部分的な自動運転を可能に

ポールスター2
ポールスター2全 10 枚

ボルボカーズ傘下の高性能車開発メーカーのポールスターは、今夏欧州市場で発売する『ポールスター2』(Polestar 2)のインフォテインメントシステムに、世界で初めて、グーグル(Google)のアプリとサービスが組み込まれた「Android Automotive OS」を搭載すると発表した。

ポールスターの第1号車となるのが、高性能PHVクーペ『ポールスター1』だ。続くポールスター2は、ボルボカーグループ初のピュアEVで、テスラ『モデル3』などと競合するミッドサイズEVセダンとなる。

グーグルのサービスが車内で利用可能

このポールスター2のインフォテインメントシステムには、世界で初めて、グーグルのアプリとサービスが組み込まれたAndroid Automotive OSが搭載される。これにより、「Googleアシスタント」、EV対応の「Googleマップ」、「Google Playストア」など、グーグルのサービスが車内で利用できる。自然な音声認識技術と新開発の11インチタッチスクリーンディスプレイが、新しいインターフェイスを可能にする。

ポールスター2では、車両価格に3年間のインターネット接続が含まれている。これにより、ポールスター2は、ストリーミングメディアアプリの新しいアイデアを紹介し、楽しむためのプラットフォームになるという。

Polestar 2の顧客は、車載ディスプレイのGoogle Playストアを介して、ポッドキャスト、ラジオ、オーディオブック、音楽を楽しむためのさまざまなメディアアプリをダウンロードできる。Googleアシスタントが車載化されているため、アプリは音声コマンドでコントロールすることが可能だ。

ポールスター2のGoogleアプリとサービスは、アプリをダウンロードするためのGoogle Playストア、ナビゲーション用のGoogleマップ、音声制御用のGoogleアシスタントで構成されている。

最大出力408hpのツインモーター

ポールスター2は、「プレミアムな5ドアファストバックEV」をテーマに開発された。車台は、ボルボカーグループの「CMA」(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)プラットフォームがベースとなる。

EVパワートレインは、前後にそれぞれモーターを搭載し、4輪を駆動する。2つのモーターは合計で、最大出力408hp、最大トルク67.3kgmを引き出す。強力なモーターを搭載するポールスター2は、0~100km/h加速5秒以下の性能を発揮する。

27個のモジュールで構成されるバッテリーパックは床下にレイアウトされ、蓄電容量は78kWhだ。1回の充電での航続は、最大470km(WLTPサイクル)の性能を備えている。

パイロットアシストが部分的な自動運転を可能に

最新の先進運転支援システム(ADAS)も採用される。これは、ボルボカーズのテクノロジーを導入して開発されたものだ。「パイロットアシスト」は、130km/hまでの速度域において、加速、ブレーキ、ステアリングを支援する高度なドライバーアシスタンスシステムで、部分的な自動運転を可能にしている。

また、パイロットアシストは、車両の実際の位置に基づいて、加速時のアシスト量を調整する位置ベースの拡張機能を備えている。

さらに、車両の前方や後方、死角にある他の車両や、車両の前方の歩行者や自転車の検出システムはすべて、ステアリングアシスタンスと自動ブレーキ(AEB)と連携している。これにより、他の道路利用者との間で常に、可能な限りの安全性を追求している。

《森脇稔》

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