コンチネンタル、車載AIの開発にスーパーコンピューター…エヌビディアの技術を導入

コンチネンタルが車両のAIシステム開発用にエヌビディアの技術を導入した構築した自社のスーパーコンピューター
コンチネンタルが車両のAIシステム開発用にエヌビディアの技術を導入した構築した自社のスーパーコンピューター全 3 枚

コンチネンタル(Continental)は7月28日、車両のAI(人工知能)システム開発用に、エヌビディアの技術を導入した自社のスーパーコンピューターを構築した、と発表した。これにより、開発時間を数週間から数時間の単位に短縮できる、としている。

先進運転支援システム(ADAS)は、AIを使用して車両が意思決定を行い、ドライバーをアシストし、自動運転を可能にする。レーダーやカメラなどのセンサーがデータを提供する。そのデータは、インテリジェントシステムによってリアルタイムに処理され、車両の周囲を認知したうえで、判断を行う。最終的には、計画どおりに車両が動くよう制御される必要がある。

しかし、システムが複雑になるにつれ、従来のソフトウェア開発方式や機械学習方式では限界に達している。ディープラーニングとシミュレーションはAIベースソリューションの開発において基本的な方法となっている。

ディープラーニングによって、人工ニューラルネットワークは、機械が経験によって学習し、新たな情報を既存の知識と結びつけ、本質的に人間の脳内の学習プロセスを模倣する。ドライバーを支援したり自律的に車を操作するニューラルネットワークを訓練したりするには、数百万枚の画像を使用して数千時間の訓練を行う必要があるため、膨大なデータ量が必要となる。エヌビディアの「DGX POD」 はこの複雑なプロセスに要する時間を短縮するだけでなく、新技術の市場投入までの時間も短縮する。

なお、エヌビディアの技術を導入したコンチネンタルのスーパーコンピューターは、スーパーコンピューターで世界のトップ500に入る性能を備えており、世界の自動車業界において最もパワフルな計算能力を持つ、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る