【ジープ ラングラー 新型試乗】期待を裏切りまくるアンバランスがたまらない…岩貞るみこ

ジープ ラングラー ルビコン
ジープ ラングラー ルビコン全 10 枚

1850mm。どこのイケメンモデルですかと尋ねたい背の高さに、心はときめくばかりである。運転席に座るときもハンドグリップを握ってよじ登らないといけないなんて、アトラクションはもうここから始まっているのだ。

【画像全10枚】

常識の枠に収まっているんだか、はみ出しているんだか

車内を見渡すとロールバーが入っているかのようにクルマの骨格があって武骨なくせに、シートは優しさ満載のふかふか。ギャップ萌えだ。

運転席に座って前を見ると、フロントウィンドーはすごい横長比率。ゆえにこんなに背が高いクルマのくせに、印象は“広い”というよりむしろ“狭い”。期待を裏切りまくるアンバランスが好奇心をそそるったらないのである。

前方に見えるのは、ほぼ水平に伸びたボンネットフード。でもその先に黒いバンパーが異常なほど出っ張っていることを忘れてはならない。油断をするとガリガリとこすることになるのだが、いや、元々バンパーとはその名の通りぶつけるためにあるのではなかったか。ガリガリやってくれたまえと言わんばかりの存在感に心温まる思いだ。

一方、後ろはバックビューモニターがあるため、安心して車庫入れができる……と思いきや、こちらもバックビューモニターには映らない背中にタイヤをしょっているため、壁状の駐車場ならタイヤをぶつけかねない。常識の枠(この場合、駐車場の枠と言うべきか)に収まっているんだか、はみ出しているんだか、よくわからない天然ぶりである。

一日乗れば、ゆるさ加減に体のリズムがあってくる

ジープ ラングラー ルビコンジープ ラングラー ルビコン
背の高さとワイルドなデザイン、荒れた道を走るというコンセプトから、さぞやハンドルはゆるゆるな反応かと思いきや(実際、先代まではそうだった)、思いのほかちゃんと向きを変えてくれる。ハンドルをきると頭がしっかりついてきて、ぐいぐいコーナーをクリアするのである。

今回、試乗したルビコンは、3.6リットルエンジンなのだが、このもりもりトルクがなんとも頼もしい。8ATと合わさって、滑らかというか、生々しいというか、リアルというか。

柔らかいサスペンション、柔らかいシート、ルビコンはキャラメルみたいなパターンのオフロードタイヤなので、ぐにゃぐにゃな乗り心地。ついでに、ボディはその柔らかさをいなすがごとく、常にギシギシ音をたてていて、なんともはや。でも、それらをまとめてぐいぐいと前に押し出していくエンジンが、やっぱり惚れ惚れするほどいいのである。

オリコウなクルマに慣らされた身には、この感覚は、違和感でしかない。けれど、一日も乗っていると、ゆるさ加減に体のリズムがあってくる。それはものすごく楽しい感覚で、はまったら抜けられない魅力なのである。

★はどうしても、減らせませんでした!

ジープ ラングラー ルビコンジープ ラングラー ルビコン
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、ノンフィクション作家として子どもたちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ、レアアース不使用の永久磁石開発企業の米「Niron Magnetics」に出資
  2. 『マツダスピリットレーシング3』ついに市販化へ? デザインを大胆予想!
  3. 日産『ムラーノ』、新グレード「ダークアーマー」追加…2027年型を米国発売
  4. ホンダ『CR-V』次期型は2028年登場か? 新e:HEV+電動AWDで進化!
  5. 復活のホンダ『CB400スーパーフォア』販売快調、約2週間で2700台を受注…一番人気カラーは「ウルフシルバー」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  2. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  3. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  4. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  5. 生活道路の法定速度が30km/hへ、9月1日から引き下げ---ここまで影響アリ
ランキングをもっと見る