メルセデスベンツ Eクラスセダン 改良新型、頂点は612馬力の「AMG E63」…欧州発売

大幅に変更されたリアデザイン

メインディスプレイは最大12.25インチ

0~100km/h加速3.4秒で最高速は300km/h

メルセデスAMG E63 S 4MATIC+ セダン 改良新型
メルセデスAMG E63 S 4MATIC+ セダン 改良新型全 26 枚

メルセデスベンツは9月25日、改良新型メルセデスAMG 『E63 4MATIC+セダン』(Mercedes-AMG E63 4MATIC+ Sedan)を欧州市場で発売した。ドイツ本国でのベース価格は、12万2159ユーロ(約1500万円)だ。

同車は、メルセデスベンツ『Eクラスセダン』をベースにした高性能なAMGモデルだ。Eクラスセダンには改良新型が発表されており、改良新型メルセデスAMG E63 4MATIC+セダンの内外装には、これに準じた変更が施された。

大幅に変更されたリアデザイン

フロントに、新デザインのグリルを装着する。12個の垂直ルーバーが特長だ。よりフラットなオールLEDマルチビームヘッドランプを採用した。ホイールアーチはさらに外側に広がり、パワードームを備えた丸みを帯びたボンネットが、ダイナミックな外観を生み出している。

フロントバンパーは、3つの大型の空気取り入れ口とリップスポイラーを装備したジェットウィングデザインに変更された。このフロントバンパーは、車両全体のプロポーションに影響を与え、フロントアクスルの揚力を大きく低減させているという。メルセデスAMG E63 S 4MATIC+ セダン 改良新型メルセデスAMG E63 S 4MATIC+ セダン 改良新型

リアは大幅にデザインが変更されており、テールランプやバンパーが新しい。テールランプは従来型の楕円形からスリムな横型に改められ、トランクリッドに回り込んでいるのが特徴的だ。トランクリッドスポイラーは、ボディ同色。オプションの「AMGカーボンファイバーパッケージ」では、カーボンファイバー製となる。リアバンパーの下部はハイグロスブラック仕上げ。全幅いっぱいに、シルバーシャドウのトリムストリップ加工が施される。チタンマット仕上げの90mm径ツインテールパイプも新デザインだ。

メインディスプレイは最大12.25インチ

インテリアは、インストルメントクラスターとマルチメディアディスプレイの2つのディスプレイを、1枚のガラスカバーで融合したデジタルコックピットの最新版を採用する。メインディスプレイは、10.25~12.25インチのワイドサイズとした。3種類のAMG表示スタイルとして、「モダンクラシック」、「スポーツ」、「スーパースポーツ」が選択できる。スーパースポーツモードでは、中央に丸いタコメーターをレイアウトした。AMGメニューから、ドライバーはエンジンデータ、ギアスピードインジケーター、ウォームアップ、セットアップ、Gメーター、レースタイマーなど、さまざまな表示を呼び出すことができる。

AMGバッジ付きのナッパレザースポーツシートなどにより、スポーティに仕立てられた。ツインスポークの新デザインのAMGパフォーマンスステアリングホイールや、最新の「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)インフォテインメントシステムも装備される。「AMGパフォーマンスシート」はオプションで選択できる。メルセデスAMG E63 S 4MATIC+ セダン 改良新型メルセデスAMG E63 S 4MATIC+ セダン 改良新型

ステアリングホイールのリムには、ドライバーがハンドルを握っているかどうかを検出するセンサーが組み込まれた。ドライバーが一定時間ハンドルを握っていない場合、警告を発する。それでもドライバーが反応しない場合、緊急ブレーキアシストが作動する。

0~100km/h加速3.4秒で最高速は300km/h

パワートレインは、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンを、2個のターボで過給したユニットだ。スポーツカーの『メルセデスAMG GT』譲りのこのエンジンは、最大出力571hp/5750~6500rpm、最大トルク76.5kgm/2250~5000rpmを引き出す。

トランスミッションは、パドルシフト付きの9速「AMGスピードシフトMCT 9G」。駆動方式は、フルタイム4WDのAMGパフォーマンス仕様の「4MATIC+」で、駆動トルクの可変配分が可能だ。0~100km/h加速は3.5秒で駆け抜け、最高速は250km/hでリミッターが作動。オプションの「AMGドライバーズパッケージ」では、リミッターが290km/hに引き上げられる。メルセデスAMG E63 S 4MATIC+ セダン 改良新型メルセデスAMG E63 S 4MATIC+ セダン 改良新型

さらなるパフォーマンスを求める顧客には、「S」グレードを用意する。直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力612hp/5750~6500rpm、最大トルク86.7kgm/2500~4500rpmに引き上げられた。

このスペックは、標準グレードの最大出力571hp、最大トルク76.5kgmに対して、41hp、10.2kgmパワフルな数値だ。この効果で、0~100km/h加速は標準グレードより0.1秒速い3.4秒で駆け抜ける。最高速は300km/hでリミッターが作動する。

このSグレードには、「ドリフトモード」を標準装備した。ESPがオフで、トランスミッションがマニュアルモードの場合に、「RACEモード」に切り替えられる。ドリフトモードが作動すると、後輪駆動になる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. かつての『ハイラックスサーフ』、15年ぶりのモデルチェンジへ…トヨタが予告
  2. 今スズキの250ccスポーツが面白い!快適ツアラーな『GSX250R』に俊足エクスプレスの『ジクサーSF250 / 250』もPR
  3. 東京E-Prix 市街地コースは臨海都心に準備…フォーミュラE[写真32枚]
  4. 【スバル レヴォーグレイバック 新型試乗】「アウトバック」以来、30年にわたる挑戦の成果…諸星陽一
  5. 日産『エルグランド』一部仕様変更、安全装備を強化
  6. ドライブ中の突然の曇り問題にサヨナラ! DIYでウインドウ曇り防止 ~Weeklyメンテナンス~
  7. ホンダ『フリード』次期型予想に注目! ボディ拡大? デザインは?…土曜ニュースランキング
  8. シトロエンが新型SUVクーペ『バサルト・ビジョン』を発表 南米で2024年内に発売へ
  9. マットブラックのカスタムハイエース、限定20台で発売決定
  10. BYDが高級ブランド デンツァ『D9』の先行受注を開始! 同じ右ハンドル市場の日本投入は?…バンコクモーターショー2024
ランキングをもっと見る