【CEATEC 2020】300以上の企業・団体が出展…試行錯誤のオンライン開催 10月20-23日

「CEATEC 2020 ONLINE」のエントランス
「CEATEC 2020 ONLINE」のエントランス全 6 枚

CEATEC実施協議会は10月1日、家電・IT見本市「CEATEC 2020 ONLINE」(10月20~23日)の内容を発表した。新型コロナウイルスの影響で初のオンライン開催となったが、昨年とほぼ同じぐらいの300以上の企業・団体が出展を予定しているという。

「6月30日にオンラインでの開催を発表してからの3カ月間は、まさに試行錯誤の連続だった。準備期間が短い中で、オンライン開催を実現するためのプラットフォームを作製し、同時に出展者の誘致やコンファレンスの企画などを進めてきた。出展者からも多数の意見をもらい、プラットフォームの修正を何度となく繰り返し、やっと内容を発表することができた」とエグゼクティブプロデューサーの鹿野清氏はオンライン会見で説明する。

今回は「ニューノーマル社会と共に歩むCEATEC」をスローガンに、オンライン上に「ニューノーマルエリア」「企業エリア」「Co-Creation PARK」の3つの展示エリアと、「コンファレンスエリア」「公式イベントエリア」を加えた5つのエリアで構成されている。しかも、これらの内容は会期終了後の12月31日までオンデマンド配信を行う予定だ。

ニューノーマルエリアでは、ウイズ・アフターコロナ時代の新たな社会や暮らしとなるニューノーマルをキーワードに、持続的で豊かな暮らしを実現するためのソリューションやテクノロジー、サービスなどが紹介される。

企業エリアは、出展する企業の展示サイトにアクセスできるエリアで、各企業がそれぞれ工夫をしたサイトになっているという。魅力的な動画コンテンツを用意している企業も少なくないそうだ。

Co-Creation PARKエリアでは、国内外の100を超えるスタートアップ企業や大学、研究機関が出展し、JETROの協力によって、海外のスタートアップ企業も約45社参加することになっている。

そしてコンファレンスエリアでは、5つのコンファレンスチャンネルを用意し、出展企業によるセミナーも含めて、70以上のセッションが行われる予定だ。基調講演では、ソニーの石塚茂樹副会長(CEATEC実施協議会会長)、慶應義塾大学の村井純名誉教授、NECの遠藤信博会長が登壇する。

「オンラインのCEATECという新たな場でさまざまなトライアルをしたい」と鹿野氏は話し、「これまでのように幕張メッセの会場だからこそできたことを、オンラインの開城でも実現するために3つのツールを新たに用意した」そうだ。

一つ目は「コミュニケーションチャット機能」で、来場者が気になった展示があれば、出展者と1対1でコミュニケーションをすることができるというものだ。2つ目が「ブース訪問履歴機能」だ。これは出展社向けのもので、訪問したブースの履歴を自動的に記録し、人気のある展示とそうでない展示がリアルタイムで分かるという。

そして3つ目が「CEATEC GO」というもので、全展示を対象にランダムで次々に展示内容などを表示する機能だ。「総合展ならではの特徴は、会場をブラブラ歩いていて予想外の発見があること。それと同じように、検索やお勧めだけでは出会うことができない、偶然に出会える場を実現するものだ」と鹿野氏。

オンラインの開催は今年限りのものではなく、来年以降も実施していく予定だ。それだけに今回どれだけの成果が出るか気になるところだ。

《山田清志》

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