ジャガー・ランドローバー、車内ノイズ低減システムを開発…逆位相の音波を発生

ジャガー・ランドローバーの車内ノイズ低減システム「アクティブ・ロードノイズ・キャンセレーション」
ジャガー・ランドローバーの車内ノイズ低減システム「アクティブ・ロードノイズ・キャンセレーション」全 4 枚
ジャガー・ランドローバー(Jaguar Land Rover)は10月9日、室内から不要なロードノイズやタイヤノイズを取り除き、乗員に静かで洗練された移動体験を提供する「アクティブ・ロードノイズ・キャンセレーション」を開発した、と発表した。

アクティブ・ロードノイズ・キャンセレーションは、改良新型ジャガー『F-PACE』、ジャガー『XF』、ランドローバー『レンジローバーヴェラール』に導入される。この技術は、不要なノイズピークを10dB、全体的なノイズレベルを3~4dB下げることができる。300Hzまでの低周波ノイズを大幅に減らすことで、長距離移動での乗員の疲労を抑えることができるという。

ジャガー・ランドローバーによると、倦怠感は危険や予期しない出来事に対処するドライバーの能力に影響を及ぼし、疲れたドライバーは、正常なドライバーと比較して、平均で16.72%、反応時間が増加するという。事故を減らし、ドライバーの健康状態を維持することは、ジャガー・ランドローバーの事故を減らす取り組み、「デスティネーションゼロ」の実現に向けた重要な部分になる。

アクティブ・ロードノイズ・キャンセレーションは、各ホイールのセンサーを使用して、路面からの振動を常に監視し、乗員の耳に届く不快なノイズを除去するために必要な逆位相の音波を計算する。リアルタイムでモニターすることにより、荒れた路面や凹凸からの予期しないノイズを分離して、除去することができるという。

この音は、メリディアンサウンドシステムによって発せられる。車両はキャビンの乗員の人数を検知して、すべての乗員に最適なノイズの低減を図る。アクティブ・ロードノイズ・キャンセレーションは、車両重量やドライビングダイナミクスのバランスにも配慮する、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産の商用車200台超、英国ホテルチェーン大手が導入へ…価格や性能が決め手に
  2. 【DS N°8 新型試乗】ハンドリングはもはや「賢者」、フランス車の味わいを濃縮した極上の一台…南陽一浩
  3. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  4. SHOEIのフラッグシップヘルメットに限定「カーボン」仕様が登場!「垂涎の一品」「想像より安い」など話題に
  5. 公道走行不可、メルセデスAMG最強「GT2エディションW16」発表…F1技術搭載で830馬力
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る