新幹線に採用された新素材シートをクルマに、東洋紡…名古屋オートモーティブワールド2020

東洋紡(名古屋オートモーティブワールド2020)
東洋紡(名古屋オートモーティブワールド2020)全 12 枚

第3回名古屋オートモーティブワールドに出展した東洋紡は、「コンセプトカーシート」を初出展。「新幹線にも採用されている座席素材を、こんどはクルマへ展開したい。これはそのコンセプトモデル」と来場者に伝えていた。

初出展した「コンセプトカーシート」は、東洋紡の独自技術による3次元スプリング構造体「ブレスエアー」や、伸縮性布帛「ダイヤフローラ」、合成皮革「PARMIA」などを組み合わせて仕立てたシート。「自動運転で動くクルマのなかを快適にすごせるよう、社長の椅子のようなラグジュアリー感と、体験したことがない座り心地を実現させた」という。

即席めんを思わせるぐるぐる網状のブレスエアーは、軽量・高反発、耐久性や通気性に優れた特性をもち、「ほかのクッション材に類をみないほどの用途の拡張性と心地よさを持っている」と。

このブレスエアーに、70度という温度で22時間、半分の厚さにプレスする圧縮試験を実施したところ、ポリエチレン製網状のポリエチレンがほぼ半分の厚みで固化してしまったのに対し、ブレスエアーはほぼもとと同じように戻っていた。

新幹線N700系に採用された実績が買われ、さらに最新型車両N700Sにも採用されたというブレスエアー。同社は今後、クルマやバイク、バス、トラック、医療・介護、家具・寝具などへさらに展開させる構え。

また、ほかの展示会でも注目を集めたコンセプトカー「Manipularer」(マニプレーラー)も同社ブースに展示。同社グループが手がける素材や技術を、内装・外装あわせて50点以上使用し、次世代モビリティの軽量化・高機能化を提案。「内装の快適空間の演出と、外装の安心・安全の提供の両立をめざす」。

名古屋オートモーティブワールドは、10月21~23日、ポートメッセなごやで開催。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型マツダ『CX-5』発表に「先代よりマッチョ」「今風になった」など反響! 注目はサイズとインテリア
  2. スバル初の小型EVクロスオーバー『アンチャーテッド』、7月17日発表へ
  3. レクサスの新境地を開くか...『ES』に「スポーツクロス」導入の噂
  4. 何が変わる? 国交省が自動車整備の「事業規制」を見直し…知っておくべき7項目
  5. 話題の特定小型原付『ウォンキー』にマットホワイト追加! 大容量バッテリーも選択可能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る