BMW M3 セダン 新型、2種類のパワースペック…生産開始

3シリーズセダンとは異なる専用フロントマスク

480hp+6速MTの標準仕様

510hp+8速Mステップトロニックのコンペティション

一部にハンドメイド工法を採用

BMW M3セダン新型
BMW M3セダン新型全 26 枚

BMWは11月3日、新型『M3セダン』(BMW M3 Sedan)の生産を、ドイツ・ミュンヘン工場で開始した、と発表した。

3シリーズセダンとは異なる専用フロントマスク

同車は、新型BMW『3シリーズセダン』がベースの高性能なMモデルになる。新型M3セダンの外観の特長は、ベース車両の3シリーズセダンとは異なる専用のフロントマスクだ。新型『4シリーズクーペ』と同様、縦長デザインのフロントグリルが採用された。

大型で直立配置されたBMWキドニーグリルは、その背後に大量の冷却用エアが必要なパワフルなエンジンが存在していることを示唆するものだ。この部分は前傾しており、縦長のグリルはフロントバンパーの下端に届きそうな大きさ。グリルの内部は、新型4シリーズクーペのメッシュパターンから、新型M3セダンでは横バーを配したデザインに変更された。

このBMWキドニーグリルが、特徴的な要素としてフロントエンドの中央に堂々とレイアウトされる。中央に直立するように配置されたこのグリルは、BMW『328』やBMW『3.0 CSi』など、往年のBMWの伝説的なモデルのデザイン的特長を取り入れ、現代的な方法で再解釈したものだという。

また、このBMWキドニーグリルは、立体的な構造のサーフェスで囲まれている。ヘッドライトの輪郭も、BMWキドニーグリルに向かっている。フロントバンパーの外縁部には、縦長にデザインされたエアカーテン用吸気口があり、幅の広さを強調している。

480hp+6速MTの標準仕様

パワートレインには、最新のBMW Mツインパワーターボテクノロジーを採用した。このエンジンは、「S58」型と呼ばれる直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボユニットだ。

BMW Mの他の高性能モデルと同様に、新型BMW M3セダンには、2つのパフォーマンスレベルが用意される。標準仕様は、最大出力が480hp/6250rpm、最大トルクが56.1kgm/2650~6130rpmだ。トランスミッションは6速MT。BMWによると、純粋なパフォーマンス体験と、車両をダイレクトに操る感覚を好む顧客にとって、マニュアルトランスミッションモデルのバリエーションは、このセグメントでユニークな設定になるという。

動力性能は、0~100km/h加速が4.2秒、最高速が250km/h(リミッター作動)。オプションの「Mドライバーズパッケージ」では、最高速が290km/h(リミッター作動)に引き上げられる。

510hp+8速Mステップトロニックのコンペティション

さらなる高性能を求める顧客には、「コンペティション」を設定する。直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力が510hp/6250rpm、最大トルクが66.3kgm/2750~5500rpmに高められた。トランスミッションは、「ドライブロジック」を搭載した8速「Mステップトロニック」を組み合わせる。

動力性能は、0~100km/h加速が3.9秒、最高速が250km/h(リミッター作動)。オプションの「Mドライバーズパッケージ」では、最高速が290km/h(リミッター作動)に引き上げられる。

従来型M3セダンには、直噴3.0リットル直列6気筒ツインターボエンジンを積む。最大出力は431hp/5500~7300rpm、最大トルクは56.1kgm/1850~5500rpmだ。新型では、標準仕様で49hp、コンペティションで79hpという大幅なパワーアップが図られたことになる。

新型M3セダンにはまず、後輪駆動モデルが用意される。遅れて、4WDの「M xDrive」が初設定される。M xDriveは通常状態ではFRを基本にしながら、路面状況や走行状態に応じて、4WDに変化する。

一部にハンドメイド工法を採用

BMWはこの新型M3セダンの生産を、ドイツ・ミュンヘン工場で開始した。新型M3セダンの生産開始により、ミュンヘン工場では、3シリーズセダン、『3シリーズツーリング』、そしてプラグインハイブリッド車(PHV)、ガソリン、ディーゼルエンジンを含めて、すべての『3シリーズ』が同じラインで製造されることになった。

また、ミュンヘン工場では、新型M3セダン向けの新開発Mカーボンバケットシートを手作業で生産する。新型M3セダンのボンネットとサイドパネルも、手作業で組み立てられている。

《森脇稔》

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