マツダ初のEV、『MX-30』が方針転換…国内も一般向けに販売へ[新聞ウォッチ]

マツダMX-30 EV仕様
マツダMX-30 EV仕様全 3 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

「朝令暮改」にもいろいろあるが、マツダ初の電気自動車(EV)を待ち望む一般ユーザーにとっては、この柔軟な方針転換は“朗報”のようだ。マツダが、すでに欧州に投入している、新型の小型SUV(スポーツ用多目的車)『MX-30』の電気自動仕様(EV)を、2021年1月に日本国内でも一般のユーザー向けに発売するそうだ。国内では現在、ハイブリッド仕様が販売されている。

きょうの読売が経済面で報じている。それによると、マツダとしては初の市販EVで、環境規制が厳しい欧州では今年9月からEV仕様を一般向けにも販売しているが、受注台数は累計7000台を超える人気という。国内でも20年1月から販売を開始する計画だが、当初の予定ではリースのみの限定販売としており、先の中間決算発表時でも一般向けは「未定」として明らかにしなかった。

ところが、菅政権では、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする政府目標を掲げるなど、自動車メーカーにも電動化を促す方針で、環境性能の高い自動車に適用する「エコカー減税」の見直しにも着手している。こうした動きを敏感にとらえつつ「市場が拡大するとみて方針を転換した」(読売)ようである。

記事によると、日本での価格は未定だが、ドイツでは3万3990ユーロ(約420万円)以上するそうで、マツダの藤原清志副社長は「他メーカーのEVに対し、競争力のある価格にしたい」とのコメントを伝えている。

2020年11月17日付

●米民間船、打ち上げ成功、野口さん3度目の宇宙(読売・1面)

●大韓航空、アシアナ買収へ、政府主導、世界7位の規模に(読売・2面)

●「MX-30」EV来年一般販売へ、マツダ(読売・10面)

●エコカー減税新基準焦点、HVも車種限定検討(読売・11面)

●GDP急反発、年21.4%増、コロナ前水準なお遠く(朝日・1面)

●バッハ会長「観客入れ五輪」具体的基準は示さず(東京・1面)

●Go To出張利用を制限、企業宛て領収書拒否OK (東京・7面)

●中国、環境車保護が鮮明、EV素材、関税撤廃16年目。RCEP合意(日経・3面)

●上場企業、最終38%減益、4~9月最終集計(日経・17面)

●あおり応酬「両成敗」ドライバー双方摘発、映像記録、立証に威力(日経・40面)

《福田俊之》

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