【メルセデスベンツ Eクラスセダン&ワゴン 新型試乗】1.5Lとは想像もつかない走り…島崎七生人

より引き締まった外観デザイン

1.5リットルターボ+BSGの走りは

セダンやワゴンにうってつけのAGILITY CONTROL

メルセデスベンツ Eクラスセダン(E200 Sport)
メルセデスベンツ Eクラスセダン(E200 Sport)全 23 枚

『Eクラス』は日本ではパーソナルな輸入プレミアムセダンを代表するモデル。2016年に発売された従来型は、2017年に輸入車販売台数4位、2018年は5位につけた。今回はそんな人気車のアップデートという訳だ。

より引き締まった外観デザイン

メルセデスベンツ Eクラスセダン(E200 Sport)メルセデスベンツ Eクラスセダン(E200 Sport)
外観は、クーペ/カブリオレと同様にフェイスリフトを受けたフロント回りのデザインが新しい。“ダイヤモンドグリル”と呼ぶ煌めくパターンのグリルも逆台形から台形に形状が変わり、周囲のハイグロスブラック処理により、引き締まった印象。

テールランプは2ピースデザインとなったセダンのほうが変化がわかりやすく、最新の4ドアクーペ系に近い、スマートな雰囲気に改められている。

インテリアの変更は、はクーペ/カブリオレのレポートでもお伝えしたとおりだが、新世代のステアリングホイールを採用し、イメージを一新している。12.3インチディスプレイ内も、デザイン、描写が最新のものになった。

1.5リットルターボ+BSGの走りは

メルセデスベンツ Eクラスセダン(E200 Sport)メルセデスベンツ Eクラスセダン(E200 Sport)
試乗車はセダン/ステーションワゴンともに「E200 Sport」のBSG搭載モデル。4気筒の1.5リットルターボにBSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)+48V電装システムと9速ATを組み合わせたもので、184ps/280Nmのスペックに対し、ターボチャージャーのブースト圧が高まるまで(~2500rpm)、10kW/38Nmのモーターがアシスト(ブースト)するというシステム。

その所作はきわめて自然なもので、ショックのないエンジン始動に始まり、力強くスムースな加速など、実際のエンジン排気量などとても想像がつかない……といった感じ。実に洗練された印象すらもつ。

セダンやワゴンにうってつけのAGILITY CONTROL

メルセデスベンツ Eクラス ステーションワゴン(E200 Sport)メルセデスベンツ Eクラス ステーションワゴン(E200 Sport)
また標準装着されるAGILITY CONTROLサスペンションは、シンプルな構造の可変ダンピングシステムで、通常の走行状態からハードなコーナリングに移ったような場合、クルマをしっかりと安定させてくれるなどの臨機応変さがいい。同乗者に不快、不安な思いはさせたくないセダンやステーションワゴンにうってつけのシステムだ。

実車では今回、改めて後席にも試乗してみたが、その快適性が実感でき、とくにステーションワゴンでは、セダンに勝るとも劣らない穏やかで安心感の高い乗り味が確かめられた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. メルセデスベンツ『ウニモグ』、低床仕様登場…荷台高1200mm以下で作業効率向上
  3. スズキ初の量産EV『eビターラ』に期待の声!「リーフとどっちが安い?」など価格に注目集まる
  4. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  5. 「高級感マシマシ!」新プライバシーガラス採用のトヨタ『センチュリーSUV』改良モデルに熱視線!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る