アウディのEV『e-tronスポーツバック』2021年型、充電機能をアップデート…欧州発表

ツインモーターは最大出力408hp

AC充電の出力を2倍の22kWに引き上げ

新デザインのステアリングホイール

アウディ e-tron スポーツバック
アウディ e-tron スポーツバック全 20 枚

アウディは11月25日、EVの『e-tronスポーツバック』(Audi e-tron Sportback)の2021年モデルを欧州で発表した。充電機能を中心に、アップデートを受けている。

e-tronスポーツバックは、アウディブランドの初の市販EV、『e-tron』から派生したモデルだ。『A7スポーツバック』や『A5スポーツバック』同様、「スポーツバック」の名前を冠した。e-tronスポーツバックのルーフは、筋肉質なボディ上にフラットに伸び、リアに向かって優雅なラインを描き出している。典型的なクーペのシルエットを備えたこのルーフは、後方へ向かって大きく傾斜したDピラーへとシームレスに流れ込む。ボディサイズは、全長4901mm、全幅1935mm、全高1616mm、ホイールベース 2928mmだ。

ツインモーターは最大出力408hp

e-tron スポーツバックは、アウディ e-tronとEVパワートレインを共有する。「55クワトロ」グレードの場合、モーターは前後に2個搭載され、最大出力360hp、最大トルク57.2kgmを発生する。0~100km/h加速は6.6秒だ。最高速はリミッターにより、200km/hに抑えられる。

また、ブーストモードを採用した。シフトレバーをDモードからSモードに移動し、アクセルペダルを床まで踏み込むと、ブーストモードが起動する。この時、最大出力は408hp、最大トルクは67.7kgmに向上する。この効果で、0~100km/h加速は5.7秒の性能を実現する。

駆動方式は、電動4WDの「クワトロ」だ。この電動4輪駆動システムは、あらゆる地形と天候状況で優れたトラクションとハンドリングを追求する。システムは、前後アクスル間の理想的な駆動トルクの配分を、連続的かつ瞬時に調整する。ほとんどの走行状況では、リアのモーターのみを使用する。ドライバーが大パワーを求めた場合、フロントのモーターも瞬時に作動する。フロントモーターの作動は、滑りやすい路面や高速コーティング中にスリップが発生する前、または車両がアンダーステアやオーバーステアの状態になる前にも、予測的に行われる。アウディ e-tron スポーツバックアウディ e-tron スポーツバック

AC充電の出力を2倍の22kWに引き上げ

2021年モデルでは、充電機能を中心に、アップデートが施された。より速い充電を可能にするために、AC(交流)充電は、出力を2倍に引き上げた。

55クワトログレードでは、AC充電の出力を従来の11kWから最大22kWに高める車載充電器をオプションで注文できる。また全車が、公共充電ステーション向けの標準のモード3ケーブルを、出力22kW対応にアップグレードしている。

一般住宅用の新しい「コネクトチャージングシステム」は、最大出力22kW対応で設計されている。これにより、車両を5時間弱でフル充電できる。充電システムには、5インチのタッチディスプレイが備わる。Wi-Fiインターネット接続により、「myAudi」アプリを通じた遠隔制御と無線更新も可能にした。

家庭用エネルギー管理システムとの組み合わせも可能になった。家庭内の電力ニーズを考慮し、電気システムに負荷をかけることなく、充電することができる。変動する電気料金の中で、最も電気が安価な時に優先的に充電することも可能だ。太陽光発電システムによって生成された電気を使用して、優先的に充電することもできる。日照時間を予測して、充電も行える。アウディ e-tron スポーツバックアウディ e-tron スポーツバック

新デザインのステアリングホイール

2021年モデルには、新デザインのステアリングホイールを装備した。このステアリングホイールには、リム部分にタッチセンサーが組み込まれており、ドライバーがステアリングホイールを握っているかどうかを検知する。

アクセルペダルを操作しなくても、設定した速度(30~250km/h)を維持するクルーズコントロールに、自動的に先行車との車間距離を保つ機能を追加したのが「アダプティブクルーズコントロール」だ。渋滞では先行車にあわせて減速や制動を行い、先行車が停止したときは、車両を停車する。中央運転支援コントローラーの「zFAS」からのデータを利用して、車両を車線の中央に維持してくれる。

《森脇稔》

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