EVを自宅で充電できる新型ウォールボックス、VWが開発…速度は交流の2倍

VWが開発したEVを自宅で充電できる新型ウォールボックス
VWが開発したEVを自宅で充電できる新型ウォールボックス全 2 枚

フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は12月10日、EVなどの電動車を自宅で充電するために、新型DC(直流)ウォールボックスを開発した、と発表した。

写真:VWが開発したEVを自宅で充電できる新型ウォールボックス

このウォールボックスは、最大出力22kWで充電できる。テストの一環として、フォルクスワーゲンの5つの工場で、実際にウォールボックスを使用している。目標は、DCウォールボックスの量産に向けて、実践的なデータを集めることにあるという。

新しいウォールボックスを使用すると、EVなどの電動車を最大出力22kWで充電できる。これは、交流(AC)で作動する一般的なウォールボックスの約2倍の速度だ。バッテリーを直流で充電すると、交流と比較して充電容量が増加する。これにより、充電プロセスを大幅に短縮することができるという。

このDCウォールボックスはすでに、双方向充電用に準備されている。ウォールボックスを使用して、電力を2つの方向に送ることが可能だ。インテリジェントな充電管理により、バッテリーに蓄えられた電力をグリッドに戻すこともできる。将来的にEVは、個人住宅向けの電力貯蔵ユニットとして、または電力網のバッファーとして機能することが可能になるという。

フォルクスワーゲンブランドは、新型コンパクトEVの『ID.3』 を欧州で発表した。これに続いて、電動SUVの『ID.4』 も欧州で発表するなど、EVのラインナップを拡大している。

《森脇稔》

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