パイオニアの子会社であるパイオニアスマートセンシングイノベーションズ(PSSI)は、MEMSミラーを採用したソリッドステートタイプの3D-LiDAR「1stモデル」中距離タイプの量産を1月中旬より開始した。
3D-LiDAR 1stモデルは、パイオニアが培ってきた光ディスクプレーヤーなどのレーザー関連技術やカーナビゲーションをはじめとする車載製品の開発・製造ノウハウと、キヤノンが保有する光学レンズ技術を融合し、高性能かつコンパクトなサイズを実現。MEMSミラーと同軸光学系方式を採用したソリッドステートタイプなので、高速スキャニングによる高精細な点群データの取得が可能で、障害物などを高い精度で検知できる。
今回量産を開始する中距離タイプは120m先の対象物まで検出できるため、路側の固定設備などへ設置することで、より遠方の障害物や異物、侵入者を検出するモニタリング、セキュリティ用途などでの活用が可能。また、車載では、前方かつ遠方の障害物検知に加え、既発売の近距離タイプと組み合わせることで車両周囲の検知も可能になるなど、多様なニーズに合わせて活用できる。
さらに、ハードウェア(3D-LiDAR)とともに開発している「ノイズ除去」「物体検知・認識・トラッキング」などのソフトウェアと組み合わせ、「物体検知・認識・トラッキング」「3次元データ生成・変化点抽出」ソリューションとしての提供も可能だ。
交差点でのモニタリング