BMWの新型EV『i4』、開発は最終段階に…プロトタイプ

1回の充電での航続は最大およそ600km

BMWカーブディスプレイ

走行テストではEVパワートレインやサスペンションを重視

BMW i4 のプロトタイプ
BMW i4 のプロトタイプ全 20 枚

BMWは1月22日、開発中の新型EV、『i4』のプロトタイプの写真と映像を公開した。現在、ドライビングダイナミクステストの最終段階を完了しており、2021年内に発売される予定だ。

【写真】BMW i4 のプロトタイプ(全20枚)

i4は、個性的なデザインと高いパフォーマンスを備えたBMW iブランド初のグランクーペになる。BMW i4は、BMWブランドの4ドアクーペに共通するスポーティでエレガントなデザインに加えて、優れたパフォーマンスを追求している。

1回の充電での航続は最大およそ600km

BMW i4用に開発された電動モーターは、最大出力530hpを発生する。530hpのパワーは、新型『8シリーズ』や『X7』、新型『X5』、『X6』など、現行のBMWの4.4リットルV型8気筒ガソリンターボエンジン搭載車と同じレベルにある。パワフルなモーターを得たi4は、0~100km/h加速およそ4.0秒のパフォーマンスを実現する。

また、BMW i4用に開発された高電圧バッテリーは、フラットな設計と最適化されたエネルギー密度が特長になる。バッテリー単体の重量は約550kgだ。蓄電容量はおよそ80kWhと大容量で、これにより、BMW i4の1回の充電での航続は、最大でおよそ600kmに到達する。

次世代の充電システムは、プラグインハイブリッド車(PHV)とEVで利用できる。出力は最大150kWだ。これにより、BMW i4の高電圧バッテリーは、およそ35分間で容量のおよそ80%分を充電できる。100km走行分のバッテリーを充電するには、およそ6分で済むという。BMW i4 のプロトタイプBMW i4 のプロトタイプ

BMWカーブディスプレイ

インテリアには、「BMWカーブディスプレイ」を採用する。情報ディスプレイとコントロールディスプレイが一体設計され、ドライバーの方向にわずかに角度をつけてレイアウトされる。これにより、情報が最適に表示され、ディスプレイのタッチ操作も、より直感的に行える。また、非反射ガラスを使用した高度なディスプレイ技術によって、ディスプレイの覆いを不要にした。すっきりしたコックピットを可能にしている。

BMWカーブディスプレイには、ほぼすべての操作機能を集約している。これにより、コントロールスイッチの数を最小限に減らすことを可能にした。空調システムも、タッチコントロールで操作を行う。BMW i4 のプロトタイプBMW i4 のプロトタイプ

走行テストではEVパワートレインやサスペンションを重視

BMWグループは2021年内に、このi4をドイツ・ミュンヘン工場で生産する。生産開始に向けた準備として、同工場を2020年7月下旬から休止し、約2億ユーロを投じて、製造ラインの改修などを進めてきた。ミュンヘン工場の改修が完了し、ディーゼル、ガソリン、ハイブリッドの各車と、フルEVの i4を、同じラインで生産できるようになった。

BMW i4は現在、ワールドプレミアを数か月後に控えており、ドライビングダイナミクステストの最終段階を完了した。このテストでは、EVパワートレインやサスペンションが重視され、あらゆる状況で正確なハンドリングやコーナリングダイナミクス、天候や道路条件を問わないトラクション性能や乗り心地を追求している。

BMWはi4のために、「ホイール・スリップ・リミテーション(ARB)」テクノロジーを開発した。これにより、最適なトラクション性能を実現しているという。

また、BMW i4には、最新のダンパーテクノロジーを採用した。これにより、路面の凹凸やコーナリング時の振動を効果的に低減するという。サスペンションのチューニングは、i4のバランスの取れた運転特性に大きく貢献する、としている。

《森脇稔》

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