メルセデスベンツ Vクラス ベースのキャンパー「マルコポーロ」、欧州仕様に新機能…今春から

外部電源との接続システムが装着可能に

内外装をリフレッシュ

欧州向けディーゼルは最大トルク54kgm

メルセデスベンツ Vクラス 改良新型の「マルコポーロ」
メルセデスベンツ Vクラス 改良新型の「マルコポーロ」全 16 枚

メルセデスベンツは1月22日、改良新型『Vクラス』(Mercedes-Benz V-Class)ベースのキャンピングカー、「マルコポーロ」に2021年春から、欧州で新機能を採用すると発表した。

Vクラスのキャンピングカーは、日本市場にも「V220dマルコポーロ・ホライゾン」を2018年2月に導入済みだ。ポップアップルーフを備え、車中泊を楽しめる仕様とした。

外部電源との接続システムが装着可能に

このマルコポーロに2021年春から、欧州で新機能が採用される。上級仕様の「マルコポーロ・ホライズン」と「マルコポーロ・アクティビティ」には、外部電源との接続システムがオプションで初めて選択できるようになる。230ボルトのソケットを利用することより、長期間のキャンプも快適に過ごせるという。

また、2021年春からは、「アーバン・ガード」が全グレードにオプション設定される。アーバン・ガードは盗難防止システムだ。車両への侵入や盗難が検出された場合、音響的および視覚的に警告を発する。盗難が発生した場合には、「メルセデス・ミー・コネクト」を利用して、盗難車を追跡し、現在位置を特定できる。

さらに、2021年春からは、「ブラインドスポットアシスト」が、「リアクロストラフィックアラート」で強化される。リアクロストラフィックアラートは、駐車スペースから後退して出る場合に、他の車両が後方を横切ると、ドライバーに衝突の危険を警告する。

内外装をリフレッシュ

エクステリアは、フロントマスクを中心に変更された。開口部を大きく取った新デザインのフロントバンパーを装着する。ヘッドライトは、最新のLED仕様になった。「AMGライン」バージョンでは、フロントグリルがダイヤモンドパターンとなる。テールランプにも最新のLEDテクノロジーを組み込んだ。4種類用意されるホイールのデザインも変更している。

インテリアは、ダッシュボードの丸い空調ダクトを、他のメルセデスベンツ車と同じタービンデザインに変更した。スイッチ類も変更を受けている。シートの素材も見直しており、ブラックやシルクベージュのルガーノレザー、ナッパレザーを使用した合計6種類のインテリアトリムが用意される。

トリムパネルは仕様によって、ピアノラッカー、エボニーウッド、カーボンファイバー、ブラッシュドアルミとなる。電動テールゲートの「EASY PACK」も用意された。このテールゲートは、任意の位置で停止させることが可能だ。

欧州向けディーゼルは最大トルク54kgm

最新の先進運転支援システム(ADAS)が採用される。「アクティブブレーキアシスト」は、前方を走行する車両との衝突の危険性を検知し、警告ランプや音で警告を発する。ドライバーが反応すると、アクティブブレーキアシストは状況に応じてブレーキ力を高める。ドライバーが反応しない場合、システムは自動でブレーキをかける。

都市部では、アクティブブレーキアシストは障害物や歩行者を検知する。「ハイビームアシストプラス」を設定した。メインビームモードでは、他車のドライバーや歩行者を眩惑させることなく、道路を明るく照らすことができる。

欧州仕様には、「OM654」型ディーゼルエンジンを搭載する。直噴2.0リットル(排気量1951cc)直列4気筒ターボディーゼルエンジンは、高出力バージョンとなっており、最大出力は239hp、最大トルクは51kgmを発生する。

「オーバートルク」モードでは、最大トルクが54kgmに引き上げられる。トランスミッションは、従来の7速から進化した9速ATの「9G-トロニック」を組み合わせる。環境性能は最も優れる仕様で、複合モード燃費が16.4km/リットル、CO2排出量が160g/km。排出ガス性能は、ユーロ6に適合している。

《森脇稔》

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