VWの新型EV『ID.4』、欧米と中国で納車開始へ…3月から

1回の充電での航続は最大520km

電動車向けモジュラー車台「MEB」

2つのディスプレイに操作系を集約

通常モデルの先行予約受注は欧米で2月中旬までに開始予定

フォルクスワーゲン ID.4
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フォルクスワーゲン(Volkswagen)は2月2日、新型EVの『ID.4』の顧客への納車を3月から、欧米と中国で開始すると発表した。

ID.4はフォルクスワーゲンの新世代EVの「ID.」ファミリーの2番目のモデルだ。第1弾は、小型ハッチバックの『ID.3』だった。ID.4は、2017年春に発表されたコンセプトカーの『ID.CROZZ』の市販バージョンとして開発され、フォルクスワーゲン初の本格的な電動SUVになる。世界最大の市場セグメントに成長しているコンパクトSUVセグメントに投入するために開発された。

1回の充電での航続は最大520km

ID.4は、スポーティかつオールラウンドな性能を追求した。リアアクスルに搭載されたモーターは、最大出力204psを引き出す。動力性能は、0~100km/h加速が8.5秒、最高速は160km/hでリミッターが作動する。

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バッテリーは蓄電容量が77kWh。1回の充電で最大520 km(WLTP計測)の航続を可能にする。バッテリーは低重心化のために、キャビンのフロア下にレイアウトされた。後輪駆動による強力なグリップと210mmの最低地上高により、整備されたオフロードで優れた性能を発揮するという。アルミホイールは、最大で21インチが装着できる。

フォルクスワーゲンは、「We Charge」と名付けた電動車向けの充電サービスを欧州で展開している。ID.4の顧客は、このWe Charge が利用できる。DC急速充電ステーションでは、320km走行するのに必要なバッテリー容量を、約30分で充電することができる。

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電動車向けモジュラー車台「MEB」

ID.4のエクステリアは、アスレチックなプロポーションを持つ。その流れるようなデザインはエアロダイナミクス性能追求の結果であり、0.28の抗力係数を実現している。ライトには最新のLEDテクノロジーを導入した。「IQ.Light」と呼ばれるLEDマトリックスヘッドライトでは、ドライバーが駐車中の車両に近づくと、まるで人間のように、そしてフレンドリーに、ヘッドライトがまばたきする。

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オプションの「3D LEDテールライトクラスター」では、9本の光ファイバーケーブルが、濃い赤で光を放射する。ブレーキライトはXの形で点灯する。この3D LEDテールライトクラスターには、シーケンシャルウインカーが組み込まれており、内側から外側に向かって流れるように光る。

ID.4は、フォルクスワーゲングループの電動車向けモジュラー車台、「MEB」アーキテクチャをベースにしている。全長は4580mmで、乗員のための充分なスペースを持つ。トランクルームの容量は543リットル。後席を倒せば、最大で1575リットルに拡大する。電動テールゲート、ルーフレール、キャンピングカーなどのけん引ブラケットが装備される。

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2つのディスプレイに操作系を集約

インテリアは、ボタンやスイッチ類を極力なくし、2つのディスプレイに操作系を集約した。そのうちの1つのディスプレイは12インチサイズで、タッチ機能を備える。乗員が「ハローID」と呼びかければ、自然な音声アシストが起動する。フロントガラス下のダッシュボード全面に配された細いライトストリップは、「ID.Light」と呼ばれ、例えば赤く光った場合は、ドライバーに危険を警告する。

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「AR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイ」をオプションで用意した。ナビゲーションの矢印を路面に投影し、ドライバーに進行方向を分かりやすく伝える。先進運転支援システム(ADAS)の「IQ.Drive」では、部分自動運転が可能な「トラベルアシスト」が利用できる。ID.4のソフトウェアとハードウェアは、新しいアーキテクチャの一部として設計されており、顧客は新車購入後に、アップデートをダウンロードできるようになる。

通常モデルの先行予約受注は欧米で2月中旬までに開始予定

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フォルクスワーゲンは、このID.4の顧客への納車を3月から、欧米と中国で開始する計画だ。発売記念限定車の「ID.4 1 ST」は2020年9月、欧州での先行予約受注を開始した。これに続いて、ID.4の通常モデルも、ドイツを含む約30のヨーロッパ諸国と米国において、先行予約受注を2月中旬までに開始する予定だ。

ID.4のグローバル展開により、フォルクスワーゲンはeモビリティのグローバルマーケットリーダーになるという目標に近づくという。フォルクスワーゲンは2023年までに110億ユーロ以上を投資し、2025年までに年間150万台のEVを生産することを目指している。

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フォルクスワーゲンは、2021年のID.4の生産分のうち、約3分の2は欧州に、残りの3分の1は中国と米国に出荷される予定、としている。

《森脇稔》

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