[カーオーディオの始め方]スピーカー交換 その5…選択肢はある

『カロッツェリア・TS-V173S』。当機は“サウンドウェーブ”のお薦めモデルの1つ。
『カロッツェリア・TS-V173S』。当機は“サウンドウェーブ”のお薦めモデルの1つ。全 2 枚

愛車のオーディオシステムの音を良くしたいと考えている方々に向けて、その方法をレクチャーしている当特集。まずはスピーカー交換の実行の仕方を全国の有名カーオーディオ・プロショップに取材し、その内容を具体的に紹介している。

【画像全2枚】

今回は、茨城県ひたちなか市の“サウンドウェーブ”と徳島県徳島市の“シンフォマージ”に協力を請うた。参考になる話がたくさん訊けた。じっくりとお読みいただきたい。

1度で完成形に持っていくか後のステップアップも視野に入れるか、の二択!

最初に、茨城県ひたちなか市の老舗、“サウンドウェーブ”の根本さんに訊いた話から紹介していく。

「初めてご来店される方は、スピーカー交換を目的とされている場合が多いです。そしてそのような方々の多くは、10万円を区切りと考えられています。その場合当店では、ふたとおりのご提案をさせていただいています。1度で完成形まで持っていくやり方か、今後の発展性も視野に入れたやり方か、この2つです。完成形まで持っていきたいと考える方には3万円から5万円くらいのスピーカーをお選びいただいて、インナーバッフルの製作、ケーブル交換、さらには手厚いデッドニングまでを施行し、ご予算の中で最大限のパフォーマンスが発揮できるように総合的に仕上げます。

なおスピーカーは、トレードインタイプのものの中からお選びいただくことが多いです。トレードインタイプの製品は取り付け性が高いのでインストール費用を抑えられ、その分のご予算をデッドニングに注げます。結果、最終的な完成度も高まります。スピーカーは例えば、カロッツェリアの『TS-C1730S』(税抜価格:3万2000円)あたりが候補になることが多いですね。当機ならツイーターのマウントも付属されていますから、取り付けを合理的に行えます」

予算を10万円から少し引き上げると、選択肢が広がり選ぶ楽しさも増大!

「一方、後の発展も視野に入っている方には、デッドニングは後回しにしてその分の費用をスピーカーに割り当てるような形をご提案することが多いです。その場合には、例えばカロッツェリアの『TS-V173S』(税抜価格:6万円)あたりが候補になってくると思います。当機は店頭のデモボードにも入っていますので実際に音も聴いていただけます。

ちなみに、3万円クラスのスピーカーと6万円クラスのスピーカーとでは価格も倍違いますから、性能差も相応にあります。6万円クラスの製品ともなると、後からデッドニングを追加したときや外部パワーアンプを導入したときの伸びシロも大きいですし。長い目でみて、費用対効果は高いと思います。

なおもう少しご予算に余裕があると、選択肢がぐっと広がります。選択肢が増えると選ぶ際のわくわく感もアップします。例えば聴かれる音楽のジャンルに合わせて、ツイーターをソフトドームにしようか金属系にしようかとか検討できたり、いろいろな角度からスピーカーを選べます。せっかくですから選ぶ楽しさもぜひ、満喫していただきたいですね。

ご来店いただけたましたら、他にもいろいろなご提案ができると思います。お気軽にお越しください」

『フォーカル・PS 165 FSE』。当機は“シンフォマージ”のお薦めモデルの1つ。

スピーカーに多くの予算を割くアプローチを推奨!

続いては、徳島県徳島市の実力店、“シンフォマージ”の小笠さんに訊いた話を紹介する。

「当店に初めてご来店される方の多くは、スピーカー交換がお目当てです。ご予算的には10万円くらいをイメージされている場合が多いですね。

で、もしもご予算が10万円だとしたら当店では、6~7万円くらいのスピーカーをお薦めするようにしています。デッドニングは軽めの内容にとどめて、まずはより良いスピーカーを手にしていただきたいと思っていて。そうしておけば、後からデッドニングを追加したときにまた一層の音質アップも果たせますから。具体的には、国産メーカーならカロッツェリア、海外ブランドならフォーカルやブラムあたりが人気ですね。

そしてそれらに加えて、当店のオリジナルスピーカーをお薦めすることも多いです。ホーム用のユニットなのですが、それを当店にてカー用として使えるように多少の仕様変更をしてご提供しています。ユニットだけで販売されている製品ですので、グリル等の付属物がない分コストパフォーマンスが高いんです。実際、これを選ばれる方は多いです。試聴機で音を聴いて、気に入ってくださる方が多いんです」

純正スピーカーをチューンナップするというスペシャルな方法もある!

「ちなみに、ご予算が5万円くらいの場合には、純正スピーカーのチューンナップをご提案することも少なくないです。

実は、純正スピーカーをより良い音で鳴らす方法があるんですよ。純正スピーカーの音が良くない原因は、はっきりしています。スピーカーの振動板が動くエネルギーの“受け”がないこと、これが最大の問題だと私は考えています。純正スピーカーはフレームも磁気回路も軽く作られていますので、作用・反作用のバランスが取れていないんです。そして、それ以外の部分はそれほど悪くはない。中にはそうではないものもあるのですが。

なので、ご予算が少ない場合にはまずはおクルマの音を聴かせていただいて、純正スピーカーがそれほど悪いものではないことが確認できれば、それを活かす方法をご案内します。具体的には以下のような加工を施します。当店にて製作した真鍮製のリング状のパーツを、磁気回路に被せるよう取り付けるんです。そうすると作用・反作用のバランスが整って、音に芯が入りハリも出てきます。

その上で、ツイーターだけオリジナルのモデルに交換します。この方法なら、大体5万円くらいで仕上がります。これはこれで、お薦めです。

ぜひお気軽にお越しください。ご来店いただけましたら、他にも面白いご提案ができると思います。お待ちしています」

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

教えて、プロショップ! カーオーディオの“始め方” Part1「スピーカー交換」の方法論 その5

《太田祥三》

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