シボレー ボルト EV、電動SUV「EUV」派生…航続は最大402kmに

車台やEVパワートレインを新型ボルトEVと共有

モーターは最大出力200hp

バッテリーの充電を支援する新システム

ハンズフリーの部分自動運転が可能なシボレー初の「スーパークルーズ」

シボレー・ボルト EUV
シボレー・ボルト EUV全 15 枚

GMのシボレーブランドは2月14日、『ボルトEUV』(Chevrolet Bolt EUV)を米国からデジタルワールドプレミアした。

車台やEVパワートレインを新型ボルトEVと共有

ボルトEUVは、同時にデジタルワールドプレミアされた小型5ドアハッチバックEVの新型『ボルトEV』から派生した電動SUVだ。車名の「EUV」とは、エレクトリック・ユーティリティ・ビークルを意味する。

ボルトEUVと新型ボルトEVは、車台やEVパワートレインを共有している。しかし、両車の間でボディパネルは共有されていない。ボルトEUVは、新型ボルトEVに対して、全長がおよそ150mm長い。

ボルトEUVは、モダンで筋肉質なデザイン、広々としたインテリア、充分な後席レッグルームを備えており、成長を続ける小型SUVセグメントにおいて、独自の個性を追求する。フロントには、スカルプテッドグリルとシグネチャーライトを採用した。LEDヘッドランプとシーケンシャルターンシグナルインジケーターを兼ねる「ハイアイ」デイタイムランニングライトが装備されている。

ボルトEUVには、シボレーのSUVに共通するデザイン要素として、フロントマスクからボンネットフードの中央を貫くラインと、車両が静止している時でも躍動感を追求した水平基調のボディラインがある。ルーフレールも標準装備した。

ボルトEUVの室内は、新型ボルトEVに対して、後席足元の空間をおよそ76mm拡大した。パノラマパワーサンルーフに加えて、ヒーターと換気機能付きのフロントシートが選択できる。

モーターは最大出力200hp

EVパワートレインは、モーターが最大出力200hp、最大トルク36.8kgmを発生する。ほぼ瞬時にトルクを発揮するシングルモータードライブユニットになるという。ワンペダルドライビングでは、ドライバーはアクセルペダルのみを使用して加減速が行える。

リチウムイオンバッテリーは、蓄電容量が65kWhとした。これにより、フル充電で最大402kmの航続が、米EPA(環境保護局)から認定される見込みという。

バッテリーシステムは、冷却剤を使用してバッテリーを理想的な動作温度に維持するアクティブ熱管理システムを備えている。このテクノロジーによって、新車登録から8年間/走行16万kmのバッテリーシステム保証を可能にしているという。

バッテリーの充電を支援する新システム

バッテリーの充電に関しては、DC急速チャージ機能を標準装備した。これにより、152kmの航続に必要なバッテリー容量を、約30分で充電することができる。

「シボレーEVアクセスパッケージ」により、ユーザーは車両の充電状況やバッテリーの充電レベルをスマートフォンで確認したり、「myChevrolet」アプリ経由で充電完了通知を受け取ったりすることができる。myChevroletアプリのエネルギー機能は、リアルタイムで利用可能な充電ステーションを表示し、ドライブ計画を支援する。

新開発のデュアルレベル充電コードが、標準装備されている。レベル1の充電用の120Vの3極コンセントと、最大7.2kWのレベル2の充電用の240Vコンセントの両方に対応する。これにより、多くの顧客が、自宅に新たな充電器を設置する必要がなくなるという。

ハンズフリーの部分自動運転が可能なシボレー初の「スーパークルーズ」

ハンズフリーの部分自動運転が可能な「スーパークルーズ」を、シボレーブランド車で初採用する。スーパークルーズは、地図情報データベース、ライダー(LiDAR)、高精度GPS、最新のドライバーアテンションシステム、カメラとレーダーセンサーのネットワークを組み合わせたもの。ユーザーは、米国とカナダの延べ32万kmの高速道路を、ハンズフリーで走行することができる。

スーパークルーズは、ドライバーアテンションシステムや高精度のLiDARマップデータなど、多くの高度なテクノロジーを採用している。ドライバーアテンションシステムは、ステアリングコラムの上部にある小さなカメラを使用し、赤外線ライトと連動して、スーパークルーズが作動している場合に、ドライバーがどこを見ているかを判断する。

ドライバーアテンションシステムが、ドライバーの視線が前方の道路から逸れていることを検出すると、ステアリングホイールのライトバーが、ドライバーに警告を発する。ドライバーが継続的な注意散漫状態にあると判断された場合、システムは視覚的および音響的な警告を使用して、ステアリングホイールを手動で制御するよう、ドライバーに通知する。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  2. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  3. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  4. 「スポーツバイクの王者」新型スズキ『GSX-R1000』発表! 40周年で大幅改良、日本市場復活なるか
  5. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る