ポルシェ タイカン、EVクロスオーバー『クロスツーリスモ』派生…プロトタイプの写真

ミッションEクロスツーリスモの市販バージョン

ルーフを後方へ延長して荷物スペースと後席の空間を拡大

シェイクダウンテストの最終段階に

ポルシェ・タイカン・クロスツーリスモ のプロトタイプ
ポルシェ・タイカン・クロスツーリスモ のプロトタイプ全 14 枚

ポルシェは2月19日、EVスポーツカーの『タイカン』の派生モデル、『タイカン・クロスツーリスモ』(Porsche Taycan Cross Turismo)のプロトタイプの写真を公開した。

ミッションEクロスツーリスモの市販バージョン

タイカン・クロスツーリスモは2018年春、スイスで開催されたジュネーブモーターショー2018でワールドプレミアされたコンセプトカー、『ミッションEクロスツーリスモ』の市販バージョンとなる。タイカンから派生するEVクロスオーバーに位置付けられる。

ミッションEクロスツーリスモでは、オフロード仕様のSUVのスタディモデルを提案していた。2つのパーマネントマネージメントシステムモーター(PSM)を搭載し、最大出力600ps以上を発生する。パワフルなモーターにより、0~100km/h加速は3.5秒以内、200km/hに到達するまでには要する時間は12秒以内の性能を発揮する。

また、ミッションEクロスツーリスモのボディサイズは、全長が4950mmだ。モーターのパワーが、4輪を駆動する4WDとなる。800Vの急速充電ネットワークに対応しており、素早い充電を可能にした。1回の充電での航続は、最大で500 km(NEDC:新欧州サイクル)を確保していた。

ルーフを後方へ延長して荷物スペースと後席の空間を拡大

ポルシェは、このタイカン・クロスツーリスモのプロトタイプの写真を公開した。車体に軽いカモフラージュが施されたプロトタイプだ。フロントはヘッドライトがタイカンと共通デザインだが、バンパーは専用デザイン。リアはタイカン・クロスツーリスモ専用のデザインとなる。

タイカン・クロスツーリスモでは、タイカンよりも広いスペースや柔軟性、多様性を追求している。エクステリアは、タイカンのルーフを後方へ延長し、荷物スペースと後席の空間を拡大した。ルーフレールもタイカンにはない装備となる。ポルシェによると、アクティブなライフスタイルに似合う車で、都市と郊外の両方に適するという。

また、タイカン・クロスツーリスモでは、ちょっとしたオフロードや砂利道を走行できるようにするために、最低地上高を引き上げた。さらに、サスペンションシステムを最適化して、CUV(クロス・ユーティリティ・ビークル)専用の走行モードが採用される。これにより、荒れた路面でも、走行安定性、パフォーマンス、ダイナミクスを高めているという。

シェイクダウンテストの最終段階に

ポルシェによると現在、タイカン・クロスツーリスモは、シェイクダウンテストの最終段階にあるという。ポルシェの開発センターが立地するドイツ・ヴァイザッハの周辺の公道において、車体に軽いカモフラージュを施したタイカン・クロスツーリスモのプロトタイプが、走行テストに取り組む。オフロード走行テストも進められている。

ポルシェでタイカンシリーズのチーフエンジニアを務めるステファン・ウェックバッハ氏によると、ルーフラインは、まったくの新開発になるという。

タイカンの販売は好調で、最初の1年間で2万台以上が世界中の顧客に納車された。ポルシェ初のオールエレクトリックスポーツサルーンのタイカンで、自然豊かな場所を訪れたいという新しい顧客に向けて、タイカン・クロスツーリスモが登場する予定、としている。

《森脇稔》

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