その名は…ゴードン・マレー『T.50sニキ・ラウダ』を発表、サーキット向け25台

ゴードン・マレーT.50sニキ・ラウダ
ゴードン・マレーT.50sニキ・ラウダ全 16 枚

ゴードン・マレー・オートモティブは22日、『T.50sニキ・ラウダ』を発表した。ブランド初の、レーシングトラックでの走行を意識したスーパーカーだ。

「T.50」と並行して開発され、究極のオン・トラック走行を提供できる車として企画された。ドライバーは車体の左右中央に座り、エンジンをその背後、リアミッドに搭載する。

F1カーのデザイナーとして活躍したゴードン・マレーが開発したT.50は、マレーが手がけたブラバム「BT46B」同様のグラウンドエフェクト・ファンを車体後部に装備する。サーキット走行向けの派生車には、F1世界選手権で3回の王者になったニキ・ラウダの名前が使われた。

マレーは「1978年のスウェーデンGPをブラバムBT46B“ファンカー”で走って優勝した、ニキ・ラウダにちなむ車名だ。彼は偉大なレーシング・ドライバーで、良き友人だった」と説明する。そして新型車が発表された2月22日はラウダの誕生日だ。

T.50sニキ・ラウダはT.50と同じ、直径400mmのグラウンドエフェクト・ファンを装備する。回転数は7000rpmの「ハイ・ダウンフォース」モードだけというのがT.50と異なる。リアのデルタウィングは幅1758mm、マレーが設計した1983年のブラバム「BT52」F1カーのフロントウィングにインスピレーションを得たという。各空力デバイスを合わせると1500kgのダウンフォースをもたらす。

T.50sニキ・ラウダの車重は852kg、搭載するエンジンは、T.50のコスワース3.9リットルV12を再設計して725bhpを発生、回転数は1万2100rpmに到達する。新開発の「Xtrac」パドルシフト6速ギアボックスを介して後輪を駆動する。

T.50sニキ・ラウダは25台が限定生産される予定だ。税抜き価格は4億6000万円。生産はイギリス、ダンスフォールドにあるゴードン・マレー・オートモティブの工場で、T.50の100台を生産し終えて、2023年1月から始まる。
21世紀のファンカー…ゴードン・マレー『T.50sニキ・ラウダ』[詳細写真]

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. VW『ゴルフGTI』50年の歴史で最強、325馬力の「EDITION 50」発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る