ジープ ワゴニア 新型、新世代48Vマイルドハイブリッド搭載…グランドワゴニア 新型の兄弟車に

非プレミアムの大型SUVセグメントに投入

新開発の「Uconnect 5」コネクトシステム

5.7リットルV8にモーターの組み合わせ

ジープ・ワゴニア 新型
ジープ・ワゴニア 新型全 23 枚

ステランティス傘下のジープブランドは3月11日、新型『ワゴニア』(Jeep Wagoneer)をデジタルワールドプレミアした。新型『グランドワゴニア』の兄弟車となる。

オリジナルの『ワゴニア』は、1962年に誕生した。1983年には、車名をワゴニアからグランドワゴニアに変更。1991年までの長期に渡って生産された米国製SUVの象徴的存在だ。ワゴニアとグランドワゴニアの製造元は、カイザー、AMC、クライスラーと目まぐるしく変遷したが、基本設計を大きく変えずに、およそ30年間生産され続けた。

非プレミアムの大型SUVセグメントに投入

新型ワゴニアは、同時に発表された新型グランドワゴニアと、兄弟車の関係にある。プレミアム大型SUVセグメントに投入される新型グランドワゴニアに対して、大型SUVセグメントに投入されるのが、新型ワゴニアとなる。

フロントには、ジープ伝説の7スロットグリルを装着する。LEDヘッドランプ、フォグランプ、アクセントバッジ、サイドステップを標準装備した。フロントアクスル、トランスファーケース、燃料タンク、リアスタビライザーブッシングを保護する4つのスチールスキッドプレートが備わる。ホイールは20インチを標準装備した。オプションで、22インチのホイールが選択できる。

新型ワゴニアのインテリアには、ワンピースのインストルメントパネルを採用した。3ゾーンの空調(HVAC)システムを備え、全車にレザーシートを標準装備した。メモリー設定付きの12ウェイパワーフロントシート、パワーランバーサポート、4ウェイ手動ヘッドレスト、ナッパレザートリムシートを採用している。

新開発の「Uconnect 5」コネクトシステム

シートは3列で、最大8名が乗車できる。新型グランドワゴニアに標準の2列目キャプテンシートは、新型ワゴニアではオプションとなる。

新型ワゴニアは、広さやラグジュアリー性を追求する。とくに、3列目シートのヘッドルームとレッグルームは、クラス最高という。2列目シートのパワースライド機能により、3列目へのアクセスを高めている。シートは、リクライニングとフラットフォールディングの両方を可能にしている。

新型ワゴニアには、新開発の「Uconnect 5」コネクトシステム、デジタルバックミラー、専用のリアシートモニタリングカメラ、ヘッドアップディスプレイ、フレームレスデジタルディスプレイなど、新世代の技術を採用する。

Uconnect5システムは、10.1インチまたは12インチのデジタルディスプレイと直感的なユーザーエクスペリエンスを備えている。前世代と比較して、動作は5倍速いという。Uconnect 5は、Androidオペレーティングシステムと無線アップデートを使用することにより、システムを更新して新しいコンテンツ、機能、サービスを利用できる。新型ワゴニアは、最大で合計50インチのデジタルディスプレイが利用できる。

5.7リットルV8にモーターの組み合わせ

新型ワゴニアのパワートレインは、新型グランドワゴニアの6.4リットルV8ではなく、新世代の48ボルト「eTorque」マイルドハイブリッドを組み合わせた5.7リットルV型8気筒ガソリンエンジンを搭載する。最大出力は392hp、最大トルクは55.8kgmを引き出す。可変カムシャフトタイミングと気筒休止システムを採用する。

新型ワゴニアは、新世代のeTorqueマイルドハイブリッドシステムを搭載した最初のモデルだ。eTorqueマイルドハイブリッドシステムは、従来のオルタネーターを、ベルト駆動のモータージェネレーターユニットに置き換えた。モータージェネレーターユニットは48ボルトバッテリーと連動して、スムーズなエンジンの始動/停止やブレーキエネルギー回生を行う。またこのシステムは、18kgmのトルクを引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。

eTorqueのモータージェネレーターは、リチウムイオンニッケルマンガンコバルトバッテリーに、エネルギーを供給する。小型スーツケースサイズの空冷バッテリーパックは、新型ワゴニアの床下に搭載されている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る