鉄道創業期の遺構「高輪築堤」で2回目の見学会…高輪ゲートウェイ駅再開発エリア 4月10日

建設当時の「高輪築堤」。築堤の幅は平均6.4m。東京の城南地区にある「城南五山」と呼ばれる高台のうち、八ツ山や御殿山から搬出した土砂を、牛馬やトロッコを使って運び、埋立てに利用したという。
建設当時の「高輪築堤」。築堤の幅は平均6.4m。東京の城南地区にある「城南五山」と呼ばれる高台のうち、八ツ山や御殿山から搬出した土砂を、牛馬やトロッコを使って運び、埋立てに利用したという。全 6 枚

JR東日本は4月2日、「高輪築堤」の一般向け見学会を4月10日に開催すると発表した。

「高輪築堤」は1872年10月に開業した新橋(後の汐留)~横浜(現・桜木町)間の鉄道建設時に海上に構築されたもので、2019年4月に行なわれた品川駅の改良工事において石積みの一部を発見。同年11月に実施された品川駅付近の山手線・京浜東北線線路切換工事後に行なわれたレール撤去に伴ない、2020年7月には築堤の一部と見られる構造物も発見された。

これを受けてJR東日本と東京都港区教育委員会などが協議・調査を行なっていたが、報道によると考古学者らは全面保存の必要性を主張したが、周辺の再開発を計画しているJR東日本側は一部保存を主張。自民党有志の議員連盟からも、政府やJR東日本に対して保存を求める提言が出されているという。

最初の見学会は1月に高輪ゲートウェイ駅(東京都港区)の田町方に隣接する品川開発プロジェクト計画エリアで開催されたが、今回の見学会は高輪ゲートウェイ駅に面した、「4街区」と呼ばれる計画エリアで、9~16時の間14回に分け、30分ずつ開催される。各回20組(2人1組)を募集し、参加は無料。

申込みは、4月4~8日の各日10~17時に「高輪築堤一般見学会(4街区)事務局」で先着順に電話で受け付ける。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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